1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07045030
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
西 道弘 九州工業大学, 工学部, 教授 (80038588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHENG Z.C. 南アラバマ大学, 工学部, 助教授
ASH Robert L オールドドミニオン大学, 工学部, 教授
宇野 美津夫 九州工業大学, 工学部, 助手 (60142353)
WANG Xinming 九州工業大学, 工学部, 講師 (10264128)
塚本 寛 九州工業大学, 工学部, 教授 (50117305)
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Keywords | 渦流 / 渦構造 / 渦法 / 縦渦 / 渦誘起ジェット / ら旋渦心 / 翼端渦 / はく離渦 |
Research Abstract |
「渦流れの機構」を実験及び理論の両面から総合的に追究する計画のもとに、研究者各自の研究と共同研究とをミックスさせた協力研究として立案し、実施している。 1.調査研究については、各々の研究者が公表している論文の中にその一部が提示されている。 2.壁面からの傾斜ジェットによる縦渦の誘起とその挙動を解明する実験的研究についてはほぼ予定通りに進んでいる。幾何学的パラメータの影響についての知見は7月の国際会議で公表する予定である。なお、流れ場の乱流特性については、計測機器に準備が遅れ今後の測定対象にしている。それ故に、このような渦の剥離流制御への応用を先行させることで研究を進めている。 3.剥離流中の逆流計測についてはX形熱線プローブを用いた計測法を新たに発展させる計画をたてている。 4.壁近傍渦流の数値シミュレーションについても年度内に結果が出るように進行中である。 5.ターボ機械要素としての翼がピッチング運動をする際に発生する渦に関し、その可視化に基づく基礎研究がある程度まとまったので、その成果を米国機械学会の会議で発表した。 6.昨年度に課題となった、壁面近傍圧力場を可視化する方法としてマイクロカプセル液晶を利用する試みは、現在進行中である。訪問の際に得られたNASAの資料をもとに、新しい方法を取入れることも計画している。 7.管内旋回流中の渦心の挙動を取り扱う数学モデルとしてつる巻渦モデルを導入し、その有用性を検討した。そのまとめを進め、公表する予定である。
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[Publications] 西 道弘: "渦誘起ジェットによる円錐ディフューザ内はく離流の制御" 日本機械学会論文集(B). 63・605. 82-87 (1997)
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[Publications] 手島 貴典: "遠心ポンプ羽根車とガイドベーンの干渉に基づく圧力脈動(流量の影響)" ターボ機械. 24. 423-436 (1996)
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[Publications] 王 新明(WANG Xinming): "らせん渦心を有する管内旋回流の解析" 日本機械学会論文集(B). 63. (1997)
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[Publications] TANAKA Kazuhiro: "Visual Study on Vortex Shedding from a Flat Plate Undergoing Pitching Motion" ASME FED Proceedings. 237. 441-447 (1996)