1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07045031
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
藤田 昌大 熊本大学, 工学部, 教授 (20040389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
りゅう 志趺 中国科学院, 力学研究所, 講師
邵 丙ふぁん 中国科学院, 力学研究所, 教授
伊東 繁 熊本大学, 工学部, 助教授 (80069567)
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Keywords | 爆薬 / 合成 / 分級 / 焼結 / 研磨 / 高温衝撃 |
Research Abstract |
平成8年度研究目的のうち、分級設備を有する爆発合成ダイヤモンド製造ミニプラントが製作できた。さらに、あらたに設計された消音装置を用いて、極めて低騒音でこの装置を稼働させることができるようになった。そのことにより、月産5万カラットの衝撃合成ダイヤモンドの製造が可能となった。昨年度新たに間題となった、分級されたダイヤモンドの使用時における最凝縮の間題については、新しい界面活性剤の開発により、基本的な間題点は解決できた。特に油性溶液に対する分散については、極めて有効な活性剤が関発でき、実用化の目途がついた。 衝撃固化装置の設計のうち、30Gpaを越える超高圧発生装置の製作は完了し、その成果を学会に公表した。公表論文については、研究発表を参照されたい。ところで、ダイヤモンドは硬度が極めて高いため、常温ではこの装置を利用しても、その固化が難しいことが本年度の予備的実験で確認された。そのために、ダイヤモンド粉末に温度を加え衝撃固化させる、高温衝撃固化装置の開発を試みた。この装置を用いて、SiCセラミックスや、cBN等の粉末の衝撃固化についての基礎的な実験を行った。設計したこの装置では、およそ700°Cまで昇温可能であったが、ダイヤモンド粉末の焼結には、約1000°Cまで温度を上げる必要があると考えている。そのため、昇温部の設計が極めて重要であり、本年度の実験結果に基づき、今後あらたな昇温装置の設計を行うことが必要である。 さらに今年度分級されたダイヤ粉末を用いて、金属材料の研磨試験を行った。このダイヤモンドの特徴である球形状が生かされた非常に滑らかな研磨面が確認され、将来の研磨剤としての有用性が認められた。しかしながら、研磨特性についての本格的な実験研究は、平成9年度に行う予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 伊東繁、藤田昌大: "収束された水中衝撃波を利用した粉末衝撃固化装置の特性(第1報 超高圧の発生と容器の形状効果)" 日本機械学会論文集(B編). 61巻588号. 2981-2986 (1995)
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[Publications] 伊東繁、藤田昌大: "収束された水中衝撃波を利用した衝撃固化装置の特性(第2報 磁性粉末の形態式と衝撃圧縮過程の数値計算)" 日本機械学会論文集(B編). 63巻605号. 209-215 (1997)
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[Publications] Shigeru Itoh, Masahiro Fujita: "Shock consolidation of powders by utilizing converged underwater shock wave assembly" Proceedings of the 20^<th> Internation Symposium on Shock Waves. Vol.II. 1431-1436 (1996)