1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07045034
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Research Institution | UTSUNOMIYA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
尾形 亮介 宇都宮大学, 農学部, 教授 (00011875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KANAPOL Juta カセサート大学, 教養部, 講師
TAHUT Thunya カセサート大学, 農学部, 助手
PEERADET Tho カセサート大学, 農学部, 助手
SURANANT Sub カセサート大学, 農学部, 教授
山根 健治 宇都宮大学, 農学部, 助手 (60240066)
米山 弘一 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (00114174)
柳沢 忠 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90134262)
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Keywords | 生長調節 / ライチ- / マンゴ- |
Research Abstract |
相手側グループの一部と申請者との間で,既にロンガン,ライチ-,マンゴ-などの果樹にみられる開花結実調節のため外生的に処理した植物生長調節物質に対する反応の解析を行った.その結果,ロンガン、ライチ-での植物生長調節物質に対する反応は鈍感で、単一の生長調節物質では期待した反応が見られず,複数の物質の処理と的確な成育相に処理することによって栄養生長から生殖生長への転換を誘導する可能性が認められた. マンゴ-は旺盛な生長後に一次休眠する.この休眠に対してチオウレア処理2週間後にこの休眠は打破される.発芽16日後にパクロブトラゾル処理したものでは,120日後に100パーセント花芽となることを明らかにした. マンゴ-のせん定50日後からのパクロブトラゾル処理で120日後には開花がみられ,無処理では29〜31日遅れて開花した.このことから,シ-ズン外の生産が可能である.7月にパクロブトラゾルを土壌処理し,4,6,8,10週後に硝酸カリ溶液葉面散布のなかで8周後処理で全樹10月に開花し,シ-ズン外の開花を可能とした. わい化剤パクロブトラゾル処理後のマンゴ-茎頂部における形態学的変化を顕微鏡下で観察したところ,処理91日後からの茎頂で花芽原基の分化が認められた.処理105日後90%,112日後100%茎頂に花芽形成が認められたが、無処理の茎頂には花芽形成が認められなかった. タイ国からの研究者の訪日は主として本学での化学分析法の指導に終始した.しかし,分析機器及び消耗品,試薬等の制限から現地での分析に関しては所期の目的を達することが出来なかった. タイ国で行われタイ語のみの文献に関して表題と著者文献名のリストを作成した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T.タワッチャイ S.スパドラパンドウ 尾形亮輔: "ライチ-品種HowG HcAyの開花,出葉に及ぼすパクロブトラゾール、エセホンの影響" J.Intern,Soc.Soutbeast Asian Agr.Sci(J.ISSAAS). 2 1-2. 12-23 (1996)
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[Publications] P.トングンパイ S.チャルンビチ S.スパドラパンドウ S.スリスチョン 尾形亮輔: "マンゴ-頂芽発芽に及ぼすチオウレアの影響" Acta Hort.(印刷中). (1997)
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[Publications] P.トングンパイ,K.チャンタクルクチャン S.スパドラパンドウ 尾形亮輔: "マンゴ-の開花に対するパクロブトラゾールの葉面散布" Acta Hort.(印刷中). (1997)
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[Publications] P.トングンパイ S.スパドラパンドウ 尾形亮輔: "パクロブトラゾル処理樹のの頂芽発育の解剖学的研究" Acta Hort.(印刷中). (1997)