1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07045039
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
亀谷 満朗 山口大学, 農学部, 教授 (40233978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SARDSUD Vich チェンマイ大学, 農学部, 準教授
CHAIFANG Jir チェンマイ大学, 農学部, 講師
BURANAPANICH サワイ チェンマイ大学, 農学部, 講師
SUKUMALANAND プラチャバル チェンマイ大学, 農学部, 講師
HENGSAWAD Vi チェンマイ大学, 農学部, 助教授
RATANABHUMMA サニット チェンマイ大学, 農学部, 準教授
伊藤 真一 山口大学, 農学部, 助教授 (30243629)
田中 秀平 山口大学, 農学部, 助教授 (50116729)
濱崎 詔三郎 山口大学, 農学部, 講師 (10035107)
梶田 泰司 山口大学, 農学部, 教授 (40038229)
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Keywords | タイ / アブラナ科野菜 / 害虫 / 病害 / 総合的管理 |
Research Abstract |
1チェンマイ周辺(サラビ-地区)のブロッコリーの慣習的栽培圃場における1995年11月から1996年10月のトラップ調査で、ハスモンヨトウは11〜12月に多く、コナガは1〜2月に多いことが明らかとなった。また、高冷地のチェンダオにおけるトラップ調査でもコナガは1〜2月に多かったが、発生量はサラビ-地区より少なかった。この地域差は天敵とくに卵寄生蜂による死亡率が高冷地で高いことが大きな要因の一つと考えられた。 2現地調査においてコナガの天敵として、卵寄生蜂の一種(Trichogrammasp.)と幼虫寄生蜂の一種(Cotesia sp.)、シロチョウ類の天敵として寄生ハエの一種とアシブトコバチの一種および幼虫寄生蜂の一種(Cotesia sp.)が認められた。 3キスジノミハムシがアブラナ科作物に広く発生し、被害を起こしていたが、それにより伝搬されるウイルス病は発生していなかった。ハクサイとキャベツ圃場でワタアブラムシ(Aphis gossypii)とモモアカアブラムシ(Myzus persicae)の発生が確認されたが、発生量は昨年の調査より少なかった。 4病害ではキャベツにおける黒腐病、黒斑病、べと病の発生、ハクサイにおける黒斑病、べと病、軟腐病の発生、ブロッコリーにおける黒腐病、軟腐病の発生が確認された。一般的には黒腐病が多く、とくに高冷地で多発していた。ハクサイ、カラシナにカブモザイクウイルスによるモザイクが多く発生しており、その病原ウイルスは血清試験および電顕観察により確認された。 5山口県における圃場調査においてはハクサイ根こぶ病、キャベツにおけるハスモンヨトウ等の発生を確認した。 6交流を深めるため、お互いに生物防除に関する講演を行った。そこにおける議論のなかから、タイの研究者が日本の研究者とコナガの殺虫剤の作用特性について共同研究をすることとなった。
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