1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07045055
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 忠輝 山東医科大学, 講師
はう 培良 山東医科大学, 衛生学科, 助教授
張 衡 山東医科大学, 副校長
王 廷礎 山東医科大学, 校長
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
山中 昇 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10136963)
武田 真太郎 和歌山県立医科大学, 看護短期大学部, 教授 (70073690)
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Keywords | 聴力 / 加齢現象 / 気導聴力 / 最高可聴閾 / 正常加齢曲線 / 地域間隔差 / 中国農村 / 中国都市 |
Research Abstract |
1.調査結果の検討会 平成8年6月14日〜6月20日,和歌山県立医科大学において研究分担者による「調査結果の検討会」が行われた。その際に,中国山東医科大学から3名の研究分担者が出席した。検討会では、中国人の最高可聴閾の正常加齢曲線の作成の意義,作成にあたっての調査対象者の選定および作成手順などについて検討し,さらに,日本人の最高可聴閾の正常加齢曲線とも比較検討することにした。即ち,日中両国の最高可聴閾の加齢変化の差異を検証し,その差異をもたらした諸要因とくに生活環境騒音などの要因と加齢変化の影響を検討することを確認した。 さらに,報告書の作成について意見を交換し,作成時期については,できるだけ早期に結果の解析を終了し,作成することで意見が一致した。また,日中両国で利用することができるように,本文を英文にした報告書を作成する方向で意見がまとまった。 今後の調査結果の公表については,その結果の一部を公表する際には,発表の内容および発表者の優先順位について相互に意見交換を行った後に公表することになった。なお,公表する時期については,報告書が完成した後にすることにした。 最後に,結果解析の分担内容をもう一度確認し,それぞれできるだけ早期に結果をまとめることを確認しあった。 2.担当分野の研究の進捗状況 我々の担当である耳科診療所見の結果のまとめ,気導聴力の結果の判定と最高可聴閾の正常加齢曲線の作成はすでに終了し,中国側の担当者への報告も終えて,その後の解析項目である中国人の気導聴力の正常加齢曲線の作成をはじめ,その正常加齢曲線と日本のそれとの比較,中国の農村と都市の比較,また,中国人にみられた難聴の原因の考察などについての解析も終了した。
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[Publications] 羅 維之: "中国農村の若年者にみられた聴力障害" 民族衛生. 59付録. 136- (1993)
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[Publications] 羅 維之: "中国農村の最高可聴閾の年齢変化" 日本衛生学雑誌. 49 (1). 436- (1994)
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[Publications] 羅 維之: "中国農民の聴覚-若年者にみられた聴力障害をめぐって-" 日本公衆衛生学雑誌. 41 (10). 507- (1994)
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[Publications] Ikuharu Morioka: "Hearing Impairment among Young Chinese in a Rural Area" 学校保健研究. 37 (3). 220-226 (1995)
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[Publications] 宮 芸芸: "吸烟与老人〓系的流行病学研究" 中国慢性病預防与控制. 4 (3). 110-112 (1995)
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[Publications] Ikuharu Morioka: "Hearing Impairment among Young Chinese in a Rural Area" Public Health. 110. 293-297 (1996)