1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07102008
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
堀川 直顕 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (70022697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 邦和 医療技術短期大学部, 教授 (70022663)
岩田 高広 名古屋大学, 理学部, 助手 (70211761)
長谷川 武夫 宮崎大学, 工学部, 教授 (70025386)
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Keywords | 核子スピン / グル-オンスピン / 核子スピン構造 / スピン偏極標的 / 超電動電磁石 / DHG和則 / ハドロン生成 |
Research Abstract |
(1)深部非弾性散乱による核子のスピン構造の研究 CERNにおいて実行したNH_3を偏極標的とした陽子のスピン依存構造関数の測定は、平成8年9月18日をもって無事終了し、有意なデータを収集した。オフライン解析が進んでいる。これにより、陽子を標的とした時のlow xでの構造関数g^p_1(x,Q^2)の振舞が確定し、第一モーメントΓ^p_1のの正確な値が決まり、Ellis-JaffeおよびBjorken和則の検証、それに基づくクォークスピン和の算定がより正確にできる。実験中のNH_3中の陽子偏極度は平均で90%という高い値を与え、精度良い実験に貢献した 新研究COMPASS共同研究は、CERNの物理検討委員会(SPSLC)の採択を得て(平成8年9月11日)、あとは具体的にいつ測定開始するか、をRB(RESEARCH Board)の決定を待つのみとなった。これは平成9年2月6日に開かれ、実験開始時期がきまる予定である。私たちの偏極標的用超電動電磁石はOxford Instr.に発注し、最終仕様書と設計図が出来たところである。 (2)Drell-Hearn,Gerasimov和則の検証 この研究は、高いQ^2でのSMCの研究を、Q^2=0の実発光を使って調べ、低いエネルギーで見た時の核子スピンと磁気能率の関係を調べる課題である。この実験はドイツのマインツ大学で共同して行うことを決め、名古屋大学と学術研究交流協定を結び、実行に移している。現在は、Bochum大学、Bonn大学と協力して偏極標的の準備を行っている。実験の開始は平成9年の春-夏頃を目指している。 (3)偏極標的の開発 名古屋大学において、新しい偏極標的装置と標的物質の開発を行った。装置としては、排気ポンプ系の製作、偏極度測定NMRデータ収集系のVME方式の開発に力をそそぎ、物質関係では、高分子化合物を標的にすべくポリエチレンをテストした。陽子では64%という世界細孔の値を確認し、重陽子化ポリエチレンでは、まだ10%の域に止まっている。私たちと共同開発しているスイスのPSIに行って実験した結果では、17%を得た。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] N.Horikawa and SMC: "Large enhancement of deuteron polarization with frequency modulated microwaves" Nucl.Instr.and Meth.in Phys.Research. A3728. 339-343 (1996)
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[Publications] N.Horikawa and SMC: "Polarization of valence and non-strange sea quarks in the nucleon from semi-inclusive spin asymmetries" Phys.Lett.B369. 93-100 (1996)
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[Publications] N.Horikawa and SMC: "The spin dependent structure function g1(x) of the deuteron from deep-inelastic muon scattering" Phys.Lett.B.
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[Publications] N.Horikawa and SMC: "A line shape Analysis for spin-1 NMR signal" Nucl.Instr.and Meth.in Phys.Research A.
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[Publications] Y.Miyachi et al.: "The development of the polythylene polarized target" 原子核研究.