1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07206102
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
家田 修 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20184369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 信一 筑波大学, 歴史人類学系, 講師 (80282284)
川原 彰 中央大学, 法学部, 助教授 (30224819)
永綱 憲吾 亜細亜大学, 国際関係学部, 助教授 (70172541)
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Keywords | 東欧 / ロシア / ハンガリー / 政治文化 / 地方自治 / エリート / ブルガリア / ル-マニア |
Research Abstract |
今年度は委託調査の分野で初年度からの繰越による成果も現われ、5ヶ国(ロシア、ハンガリー、ブルガリア、ル-マニア、スロヴァキア)での調査が終了した。各々の国における委託調査の実施に際しては、それぞれ担当の研究分担者や研究協力者が現地機関と密接に連絡をとり、それがさらなる国際的な共同研究の足場を築くことにもなった。本研究で最も重視した各国共通の質問票による住民の意識調査もこれまでに四ヶ国(ロシア、ハンガリー、ブルガリア、ル-マニア)で終了し、相互に比較可能なかたちでまとめられて出版された。 昨年度の末から今年度にかけては委託調査の第二段階が始まった。つまり住民の意識調査ではなく、地方エリートに関する個人データの作成と彼等への直接的な面接調査である。この調査結果は現在のところ、とりまとめの中間的な段階にあり、最終的な結果の集計と報告書の作成は今年度末から来年度になる。ただしハンガリーについては第一次調査分の集計と英語訳が完了したので、その報告書が近刊 の予定である。 地方制度研究については、既にブルガリア、ロシア、ハンガリーについて報告書がまとめられていたが、今年度はポーランド、チェコ、スロヴァキア、旧ユ-ゴ継承諸国、ブルガリア、ル-マニアについて新たな調査と研究が行われ、その成果が冬季の研究集会で報告された。その成果も出版される。
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[Publications] 家田 修: "ハンガリーの大統領と政府" 伊藤孝之編『東欧の大統領と政治』(日本国問研). 85-103 (1996)
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[Publications] 家田 修: "ロシア・東欧における地方制度と社会文化に関する序論的考察" 「スラナ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 26号. 11 (1997)
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[Publications] Ieda, Osamu: "Public Opinion on hocal Elite" 「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 24. (1997)