1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07206106
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井上 紘一 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10091414)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 亨 千葉大学, 外国語センター, 教授 (20008949)
庄司 博史 国立民族学博物館, 助教授 (80142016)
佐々木 史郎 国立民族学博物館, 助教授 (70178648)
斎藤 晨二 名古屋市立大学, 人文社会学部, 教授 (70094373)
中井 和夫 東京大学大学院, 総合文化研究科, 教授 (40188868)
|
Keywords | スラブ・ユーラシア / 共存モデル / 民族 / 言語 / 国家 / 生き残り戦略 / 環境 / 現地調査 |
Research Abstract |
今年度の研究実績は、研究分担者が各自で進める海外現地調査、年間4回開催した研究集会、研究代表者が企画実施した北大スラブ研究センター夏期国際シンポジウム「共存のモデルを求めて:スラブ・ユーラシアの変動に見る民族の諸相」への貢献、および2冊の研究成果報告書の刊行によって集約される。 (1)夏期シンポは、内外から14名の報告者を招き、100名前後の参加者を得て盛会であった。わが班からは特に佐々木が報告者、金子、斎藤が討論者として貢献した。なお、夏期シンポの報告集がKoichi Inoue(eds.),Quest for Models of Coexistence:National and Ethnic Dimensions of Changes in the Slavic Eurasian World(1998)として既刊である。 (2)分担者各自が進める調査研究は研究集会で報告討議され、その成果は年次報告書『民族の共存を求めて(3)』(1998)として公刊されている。『民族の共存を求めて(2)』(1997)は、研究集会へ招聘した専門家らの論文を収録する。
|
Research Products
(22 results)
-
[Publications] 井上紘一: "アルタイにおける世直し運動" 中央アジの世界:シルクロードから現代へ. 104-147 (1996)
-
[Publications] 井上紘一: "オイロトの民を求めて:アルタイのブルハニズム序説" 民族の生成と論理:岩波講座「文化人類学」. 5. 229-263 (1997)
-
[Publications] M.G.Turov(共著): "The Ewenki of Middle Sibena:″Surviral″ viewed in the petrspect of an ethnic history" 民族の共存を求めて(3)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 50. 165-173 (1997)
-
[Publications] 井上紘一: "共存のモデルを求めて" 民族の共存を求めて(2)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 52. (1998)
-
[Publications] 斎藤晨二: "西シベリア北極圏の環境問題と少数民族" 民族の共存を求めて(2)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 50. 55-64 (1997)
-
[Publications] 斎藤晨二: "サハ(ヤク-チア)における環境問題" 民族の共存を求めて(3)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 52. (1980)
-
[Publications] 佐々木史郎: "Crisis of the Fur Animal Hunting of the Indigenous Peoples in Siberia and Russian Far East" People and Culture (Hangan Univ.,Korea). 5-9. 173-191 (1997)
-
[Publications] 佐々木史郎: "広域経済システムとウデへの狩猟" 社会人類学年報. 23. 1-28 (1997)
-
[Publications] 佐々木史郎: "Two Types of Large-Scale Reindeer Breeding in North Eurasian Tundra:The Nenets and the Chakchi" 第9回北方民族文化シンポジウム「ツンドラ地域の人と文化」. 15-22 (1998)
-
[Publications] 佐々木史郎: "山丹交易と山丹人" 海人の世界(秋道智弥編)同文舘. 237-259 (1998)
-
[Publications] 佐々木史郎: "「民族」解体:シベリア・ロシア極東先住民の文化・社会研究の枠組に関する理論的考察" 民族の共存を求めて(3)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 52. (1998)
-
[Publications] 庄司博史: "民族境界としての言語" 民族の生成と論理:岩波講座「文化人類学」. 5. 67-96 (1997)
-
[Publications] 庄司博史: "サーミ語の世界" Arctic Circle. 26. 15-17 (1997)
-
[Publications] 庄司博史: "エストニアのペッツェリ領土問題:分断されたセトゥ人をめぐって" 国立民族学博物館研究報告. 22-4. (1998)
-
[Publications] Tohru KANEKO: "Lui Beschreibung der linguistischen Leitreprosentationen" Sprache,Literatur and Kommunikation Festschrift fiur E.Iwasaki. (1997)
-
[Publications] 庄司博史: "言語と民族についての覚書" 民族の共存を求めて(3)「スラブ・ユーラシアの変動」領域報告輯. 52. (1998)
-
[Publications] 金子亨: "ロシアにおけるエストニア離散民:帝政のエストニア支配の負の遺産" 民族の共存を求めて(3)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. 52. (1998)
-
[Publications] A.F.Majewicz(共編): "B.Pilsudski,Materials for the study of the Nivhgu (gilyok) Language and Folklore" International Institute of Ethnolinguistics and Oriental studies,Steszew,Poland4 Slavic Research Center Hokkaido University,Sapporo, XIX+398 (1996)
-
[Publications] 井上紘一(編): "民族の共存を求めて(2)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯50号" 北海道大学スラブ研究センター, 173 (1997)
-
[Publications] 井上鉱一(共著): "Quest for Models of Coexisetenie,National and ethric Dimensions of Changes in the Slavic Eurasion World" 北海道大学スラブ研究センター, 403 (1998)
-
[Publications] 井上鉱一(編): "民族の共存を求めて(3)「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯52号" 北海道大学スラブ研究センター, 260 (1998)
-
[Publications] 中井和夫(共著): "連邦解体の比較研究:ソ連・ユ-ゴ・チェコ" 多賀出版, 260 (1998)