1995 Fiscal Year Annual Research Report
キラルセレン及びテルル化合物の不斉合成と不斉反応への展開
Project/Area Number |
07214214
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
小泉 徹 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (40012611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 たみ子 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (10115181)
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Keywords | キラルセレン化合物 / キラルセレノキシド / キラルハロセレヌラン / キラルセレノニウムイリド / キラルテルル化合物 / キラルテルロキシド / キラルハロテルラン / キラルテルロニウムイリド |
Research Abstract |
本研究では、2-エキソヒドロキシ-10-ボルニル基を不斉補助基として各種の新規なキラルセレン及びテルル化合物を不斉合成し、その化学的、物理的性質を検討し、更には新規な不斉場の構築、不斉反応開発へと展開することを目的として以下の研究を行った a)キラルセレン化合物の不斉合成と物理、化学的性質の検討 キラルセレノキシドの不斉合成に関しては、当該研究グループでは基本的な方法論を既に確立済みであるが、より広範囲のアルキル、アリール、ビニール基を有するセレニドを合成、その不斉酸化により光学活性セレノキシドを合成しその化学的、物理的性質の検討を行った。得られた各種セレノキシドから多数のキラルハロセレヌランを合成するとともに、ハロセレヌランの求核置換反応によりアルコキシ、アシルオキシ、アルキルセレヌランの不斉合成した。また、活性メチレン化合物とセレノキシド、ハロセレヌランとの反応により各種のキラルセレノニウムイリドを不斉合成した。 b)キラルテルル化合物の不斉合成と物理、化学的性質の検討 各種のキラルハロテルランの合成に成功し、これらを基礎として、各種のキラルテルロキシドおよびテルロニウムイリドの不斉合成を行った。また、キラルハロテルランと求核剤との反応の立体化学的研究を行いつつ、アシルオキシ、アルキルオキシ、アルキル置換テルランのキラル合成をも検討した。 c)カルコゲン原子を含む不斉場を用いる不斉反応の開発 上記で合成した各種化合物の内、アリールセレノキシドを用い、新規な不斉プロトン化反応開発へと展開、パラアニシルセレノキシドを不斉プロトン化剤とし、2-ベンジルシクロヘキサノンの亜鉛エノレートを基質とした場合に89%eeが得られた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.Takahashi: "Nucleophilic Substitution Reaction of Optically Pure Chloroselenurane with Active Methylene Compounds. Formation of Optically Pure Selenonium Ylides" Chemistry Letters. 379-380 (1995)
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[Publications] Y.Nakajima: "High Pressure Mediated Asymmetric Diels-Alder Reaction of Chiral sulfinylacrylate Derivatives with Furan and 2-Methoxyfuran" Heterocycles. 42. 129-133 (1996)