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1995 Fiscal Year Annual Research Report

水溶性有機白金化合物の開拓とそれらの生体分子認識能の評価

Research Project

Project/Area Number 07216264
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

宮本 健  北里大学, 理学部, 教授 (30011604)

Keywordsアスコルビン酸 / 白金錯体 / ホスフィン / キレーション / アミノ酸 / 三点認識
Research Abstract

I.白金(II)化合物の水溶液内反応
生体関連分子の中で代表的な有機酸であるアスコルビン酸(H_2asc)とcis-[Pt(OH)_2L_2](L=PMe_3 or 1,2-cyclohexanediamine)1をモル比1:1で反応させた。
L=PMe_3の場合には単結晶[Pt(PMe_3)_2(asc-O^2,O^3)]・H_2O2が得られた。また、2L=R,R-dachについては、[Pt(R,R-dach)(asc-C^2,O^5)]・3H_2O3の結晶が定量的に得られた。2,3の分子構造を単結晶X線解析により構造決定した。2は二つの酸素原子(O^2,O^3)が白金原子に配位したキレート構造をもち、アスコルビン酸-O^2,O^3-キレート化合物が単離された最初の例である。3のC^2,O^5配位を確認した。C^2のトランス位にあるPt-N結合は炭素の強いトランス影響により幾分長くなっている。これらの結果は近日Chem.Lett.に発表の予定である。
II.水溶性有機白金(IV)化合物の水溶液内錯形成
水溶性のfac-[PtMe_3(CF_3SO_3)(H_2O)]をS-メチル-L-システインまたはL-メチオニンと反応させ、得られた粉末沈殿をMeOH-d_6中の低温で^1H-NMRの測定をしたところ、fac-[Pt(Me)_3((S)-CH_3SCH_2CH(NH_2)COO)]およびfac-[Pt(Me)_3((S)-CH_3SCH_2CH_2CH(NH_2)COO)]それぞれ同定できた。アミノ酸を三点認識(配位)した新しい分子が水溶液中で合成できたことになる。なお、L-メチオニン錯体に関しては、2種類のコンホメーションが溶液中に共在している。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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