1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07221210
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
日高 達 九州大学, 工学部, 教授 (30037931)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市丸 夏樹 九州大学, 工学部, 助手 (80274497)
冨浦 洋一 九州大学, 工学部, 助教授 (10217523)
|
Keywords | 確率文脈自由文法 / パラメタ推定 / 一致推定 |
Research Abstract |
本研究は,確率文脈自由文法の確率パラメタの一致推定法を求めることを目的とする.本年度の研究の成果は次の3点に集約される. 1 構文木Tにおいて,書換え規則δが適用された回数をc(δ,T)とすると,c(δ,T)の一次モーメント(c(δ,T)の期待値)と二次モーメント(c^2(δ,T)の期待値)を求める式を与えた.これらの式より,c(δ,T)の一次モーメントが存在することと二次モーメントが存在することは同値であることが示される.したがって,c(δ,T)の期待値が存在すれば,その分散も存在することになる. 2 左辺を同一の非終端記号とする書換え規則をδ,δ′とする.すべての構文木の生起確率の総和が1である確率文脈自由文法(健全な確率文脈自由文法と呼ぶ)の場合には,c(δ,T)の期待値とc(δ′,T)の期待値の比はδの適用確率とδ′の適用確率の比に等しいことが示される. 3 健全な確率文脈自由文法において,すべての書換え規則δについて,c(δ,T)の期待値が存在する場合に,確率パラメタの一致推定を与えた.
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 日高 達: "確率文法" 情報処理学会誌. 36. 169-176 (1995)
-
[Publications] 市丸 夏樹: "シソ-ラスと確率文法による派生語解析" 情報処理学会誌. 36. 849-858 (1995)
-
[Publications] 冨浦 洋一: "名詞句「NPのNP」の意味構造" 情報処理学会誌. 36. 1441-1448 (1995)
-
[Publications] 日高 達: "音声対話のための確率文法の設計法" 文部省科学研究費 重点領域研究発表会. (1995)
-
[Publications] 田辺 利文: "係り受け制約を含む文脈自由文法" 電子情報通信学会 技術研究発表会. (1995)
-
[Publications] 日高 達: "語の共起関係を包含する文脈自由文法の設計法" 文部省科学研究費 重点領域研究発表会. (1995)