1995 Fiscal Year Annual Research Report
クロロトルエン分子クラスターの老化学ダイナミックス
Project/Area Number |
07228216
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
市村 禎二郎 東京工業大学, 理学部, 助教授 (50016169)
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Keywords | クロロトルエンクラスター / レーザー誘起ケイ光 / 光化学ダイナミックス / クラスター内反応 |
Research Abstract |
超音速ジェット中のレーザー誘起ケイ光(LIF)を測定する装置を新規に組み上げて、o-, m-, またはp-クロロトルエン分子のLIF励起スペクトルを測定した。即ち、クロロトルエン蒸気(320Kに加熱)をHe,Ne,Ar2〜4気圧の背圧でパルスバルブ(オリフィス径0.5mm)から高真空中に噴出させ、超音速ジェットを生成し、このパルス分子線にNd: YAGレーザーで励起した色素レーザーの倍波をとり、275nmから260nm位の波長の光を照射した。レーザー光と直角方向からのケイ光を光電子増倍管で検出し、そのシグナルをボックスカ-積分器に取り込み、コンピューターで積算、解析した。 m-およびp-クロロトルエンをArの背圧を3atmにして、0-0遷移付近のLIF励起スペクトルを高感度で測定して、Arとのクラスターを探した。オリジンより約25cm^<-1>長波長側に非常に微弱ではあるが、1:1クラスターと思われるピークが観測された。HeやNeでシ-ドした場合にはこのようなピークは観測されなかった。現在、Arはベンゼン環上に付いていると考えている。また、水あるいはメタノールとのクラスターの観測を試みた結果、それぞれ0^0_0より150cm^4、200cm^4長波長側にブロードなスペクトルが得られた。これは、1:1クラスターではなく、水分子やメタノール分子が何個か付いているためと考えられる。今後、クラスター内反応を試みる予定である。
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[Publications] H. Kojima et al.: "Laser Induced Fluorescence of Jet-cooled Chlorotoluene" J. Photochem. Photobiol. A: Chemistry. 92. 1-5 (1995)
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[Publications] T. Suzuki et al.: "Evidence for Enhanced Intersystem Crossing on Pyrene Pluorescence Quenching" Chem. Phys. Letters. 246. 130-134 (1995)