超高圧反応と固相有機反応の相関性の解明

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07231223
• Research Institution: Kochi University
• Principal Investigator: 小槻 日吉三 高知大学, 理学部, 助教授 (80093954)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 立川 明 高知大学, 理学部, 助手 (10227100)
• Keywords: 高圧反応 / 固相有機反応 / シリカゲル / エポキシ間環反応 / 酒石酸 / アミドピリジン / 分子認識 / 超分子

Research Abstract

高圧反応と固相有機反応の相関性の解明を目的として研究を行い,以下のような成果を得た。
(1)エポキシ化合物と種々の含窒素複素環化合物誘導体との反応を高圧反応条件あるいは無溶媒でのシリカゲル吸着条件を検討し,両条件とも目的化合物を収率よく与えることを見つけた。このことにより,シリカゲル吸着条件という全く新規な反応系を開発することに成功した。
(2)(1)で得られた知見の応用として,シリカゲル吸着させた種々のハロゲン化リチウムによるハロヒドリン合成も完成した。
(3)酒石酸を光学活性源として,種々の光学活性アミドピリジン系誘導体を合成し,その自己集合能を利用する超分子錯体を開発した。その合成には高圧反応を適用し,構造解析はX線により行った。

Research Products

• [Publications] Hiyoshizo Kotsuki: "High Pressure Organic Chemistry X1X. High Pressure Paomoted, Silica Gel Catalyzed Reaction of Epoxides with Nitrogen Moderocycles" Journal of Organic Chemistry. 61(印刷中). (1996)
• [Publications] Hiyoshizo Kotsuki: "A New Facile Conversion of Epoxides to β-Halohydrins with Silica Gel-Supported Lithium Halides" Tetrahedron Letters. 37(印刷中). (1996)