1995 Fiscal Year Annual Research Report
大洋-大陸境界部での古環境変動記録のマスターカーブ作製-複数のビストンコアによる琵琶湖湖底堆積物の精密解析-
Project/Area Number |
07238215
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鳥居 雅之 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60108983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 恵二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00201608)
岡村 眞 高知大学, 理学部, 教授 (10112385)
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Keywords | 琵琶湖 / ピストンコア / 古環境記録 |
Research Abstract |
昨年7月17日から21日、湖底の音波探査と、ピストンコアによる堆積物の採取を実施した。採取地点は北より高島沖(Site95-1)、白髭崎沖(Site95-2)と雄松崎沖(Site95-3)の3地点であった。それぞれの地点で♯2と♯3、♯4と♯5、♯6、♯7および♯1という番号の20〜25mピストンコアリングを実施し、最長15mの湖底堆積物を採取した。有機化学分析用の試料はその日の内に冷凍保存し、東京都立大学の石渡教授の研究室へ運んだ。♯2と♯3は、断層による変位などを調べるために高知大学へ運び、以後地質記載、組成分析などを行っている。♯2と♯3以外のコアは、京都大学と同志社大学で半切りとサンプリングを行い、これまでに初帯磁率の測定、残留磁化方位の測定、磁気ヒステレシスパラメータの測定、火山灰分析、XRDによる鉱物組成分析などが行われている。これらの成果の第一報は、この3月の地球惑星科学合同大会で発表される予定である。 新しい発見は、Site95-2で黒色のラミナの密集層が見いだされたこと、同一地点で採集された試料の間でも、古地磁気方位に微妙な違いがあることなどであり、今後の研究の大きな課題となっている。
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