1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07241102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小間 篤 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00010950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 有成 法政大学, 工学部, 教授 (40013479)
長村 利彦 静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (90117200)
宮野 健次郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90167677)
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Keywords | 分子性結晶 / 微細構造 / 選択成長 / 近接場光学顕微鏡1 / 色素イオン対 / 超高速光応答 / カーボンナノチューブ / STM |
Research Abstract |
本年度得られた研究成果は以下のようなものである。 1.分子性結晶によるnmスケールの任意の形状の微細構造を形成するため,ヘテロ成長基板上での選択成長法に着目して実験を行った。その結果アルカリハライドヘテロ構造基板上の金属フタロシアニンあるいはキナクリドン分子,及び層状物質ヘテロ構造基板上のC_<60>分子,の2つの系において微細構造の形成に成功した。 2.超低温で測定可能な近接場光学顕微鏡の作製を目指し,従来の光検出法とは異なるピエゾピックアップ法を開発した。またデータ解析を複素平面上で行い,動作特性の完全解明に成功した。 3.4,4′ビピリジニウムヨード塩の主鎖の一部に含む高分子のメタノール溶液及びキャストフィルムでイオン対電荷移動錯体のフェムト秒レーザー応答を調べた結果,青色の4,4′ビピリジニウムラジカル生成後の逆電子移動反応による消色がフィルム中では非常に速くテラヘルツ応答が出来ることが判明した. 4.光導波モード薄膜の光誘起複素屈折率変化に基づく新しい全光変調方式を提案し,フタロシアニンを含む高分子薄膜でパルス色素レーザーによる安定な繰り返し変調を実現した。 5.HOPG表面に1本1本単離されたカーボナノチューブを並べることに成功し,STM観察を行った結果その構造が(8,8)型チューブであることを確認した。またその電気抵抗が金属的温度依存性を示すことも判明した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Shimada: "“Epitaxial growth of metal phthalocyanines on hydroyen terminated vicinal surfaces of Si(III)."" Appl.Phys.Lett.68. 2502-2504 (1996)
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[Publications] A.Suzuki: "“Patterning of epitaxial organic films by selective epitaxial growth."" Jpn.J.Appl.Phys.35. 254-257 (1996)
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[Publications] K.Ueno: "“Nanostructure fabrication by selective growth of molecular crystals on layered material substrates."" Appl.Phys.lett.(印刷中). (1997)
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[Publications] A.TOmioka: "“Numerical Study of excitons in a two-dimensional organic dye aggregote."" Phys.Rev.B. 54. 2963-2967 (1996)
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[Publications] T.Nagamura: "“Charge resonance and charge transfer interactions of photogenerated dicyanovinylsturylpyidinyl radicals in solutions at room temperature."" J.Phys.Chem.". 100. 9370-9376 (1996)
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[Publications] E.Frankevich: "“Laser pulse induced transient photoconductivity of C_<70> Single Crystal."" J.Phys.Chem.Solid. 57. 483-494 (1996)