1995 Fiscal Year Annual Research Report
ABC星型モデルグラフト共重合体の精密合成とハニカム超構造の構築
Project/Area Number |
07241230
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
五十野 善信 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30135321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 敦志 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00236241)
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Keywords | グラフト共重合体 / アニオン重合 / 超構造 / 星型高分子 / モルフォロジー / マクロモノマー / 1,1-ジフェニルエチレン / 精密合成 |
Research Abstract |
まったく新しい多相系高分子素構造であるABC星型モデルグラフト共重合体を精密合成し、3成分鎖1点拘束の原理と異種分子間斥力相互作用を利用してハニカム超構造を構築することを目的に研究を進めた。主な研究成果は次の通りである。 1.研究代表者らが独自に開発した、自己重合性のないジフェニルエチレン型二重結合を有するマクロモノマーAと、リビングポリマーBとの反応により結合点反応性ジブロック共重合体を得、官能基変換後、リビングポリマーCをカップリングさせる合成法を考案した。本合成法は様々なモノマー種の組合せに適用可能である。 2.A、B、C成分にそれぞれポリスチレン、ポリイソプレン、およびポリ(2-ビニルピリジン)を選択し、本合成法を適用することにより、目的とするABC星型モデルグラフト共重合体が得られることを明らかにした。 3.2で得られた試料膜のモルフォロジーを透過型電子顕微鏡により観察した結果、3つの異なるドメインからなる3相交互棒状構造の存在が認められた。これはハニカム超構造の形成を示すものと考えられる。 これらの成果をもとに、今後さまざまな組成比のABC星型グラフト共重合体を調製し、そのモルフォロジーを精密に観察することにより、ハニカム超構造形成条件が明らかになるとともに、非対称組成での強制相溶超構造など新しい高分子系超構造構築が可能になると期待できる。
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