1996 Fiscal Year Annual Research Report

感覚提示と感覚・行動相互作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number	07244108
Research Institution	Tokyo Institute of Technology
Principal Investigator	佐藤誠東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (50114872)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	原田哲也東京理科大学, 基礎工学部, 講師 (80189703) 石川正俊東京大学, 工学部, 助教授 (40212857) 黒川隆夫京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00029539) 岩田洋夫筑波大学, 構造工学系, 助教授 (60184884) 畑田豊彦東京工芸大学, 工学部, 教授 (20148034)
Keywords	視覚 / 聴覚 / 人工現実感 / 感覚提示 / マルチモーダル / 認知過程 / 行動過程 / 仮想環境
Research Abstract	本年度は視覚、聴覚および触覚の感覚提示装置の研究開発、および感覚行動の相互作用の解明を目的として、諸問題の分析とその評価を中心として以下のような研究を行った。 [計画研究a]視覚情報の提示の研究: 畑田は眼鏡等の装置装用を必要としないダブル・レンチキュラー・レンズ方式の立体表示装置を試作し,再現立体距離の定量化と立体再現状態の主観的評価実験を行なった.また,立体画像との対話システムについての研究を行なった. [計画研究b]聴覚情報提示の研究: 原田は視覚情報が十分に利用できない仮想環境における聴覚情報の効果についての研究と,視覚,力覚,聴覚の各情報が遅れを持って提示された場合の作業効率に与える影響についての研究を行なった. [計画研究c]触感情報提示の研究: 佐藤は等身大仮想環境における両手協調作業に着目し、作業動作の分析、触覚情報の役割、視覚と触覚の知覚統合について分析を行ない、さらに触覚提示装置と分散仮想環境の基本構成に関する研究を行った。岩田は多次元データの力覚表現についての研究を行ない,視覚と力覚を融合した4次元空間ブラウザの開発を行なった.頭部CTデータを題材にしてこのシステムの有効性を確認した. [計画研究d]感覚行動相互作用の研究: 黒川は仮想対象を両眼立体視する際の奥行き・サイズ知覚特性を計測して奥行き知覚モデルを導出し,さらにこの計測結果に基づいて仮想空間を補正し,仮想対象へのアクション精度が改善されることを確認した.石川は、感覚行動の相互作用、特に人間の視聴覚統合機能に着目し、視触覚対応関係を崩した空間での能動的学習と受動的学習の効果を比較し、能動性と感覚統合の関係の定性的・定量的解析に関する研究を行った。

Research Products

(11 results)

All Other

All Publications (11 results)

[Publications] 西野,原田: "仮想作業空間における視覚,力覚,聴覚情報の役割" 1996年電子情報通信学会総合大会講演論文集. 1. 375 (1996)
[Publications] 田澤,原田: "仮想作業空間における位置情報を含む聴覚情報の効果" 日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 1. 61-62 (1996)
[Publications] 白井,久米,津田,畑田: "皮膚感覚のファントムセンセーションを用いた3次元画像との対話システム" 電子情報通信学会技術研究報告書IE96. 96,507. 77-84 (1997)
[Publications] 石川正俊: "センサフュージョン-人間の五感の工学的実現を目指して-" 日本音響学会誌. 52,4. 249-299 (1996)
[Publications] T.Mukai and M.Ishikawa: "An Active Sensing Method Using Estimated Errors for Multisensor Fusion Systems" IEEE Trans.IES. 43,3. 380-386 (1996)
[Publications] Hiroo Iwata: "Rear-projection-based Full Solid Angle Display" Proc.of ICAT'96. 59-64 (1996)
[Publications] 森本,宮南,村田,緒方,黒川: "現実および仮想空間の間のサイズ知覚差について" Human Interface News and Report. 11. 233-238 (1996)
[Publications] 森本,宮南,村田,緒方,黒川: "実空間と仮想空間における視対象に対する眼の輻輳運動の比較" 第12回ヒューマン・インタフェース・シンポジウム論文集. 683-688 (1996)
[Publications] 高松,佐藤,河原田: "局所モーメントによる掌の追跡と手指形状認識システム" 第2回画像センシングシンポジウム講演論文集. D-1. 129-134 (1996)
[Publications] 波多野,山本,高松,佐藤: "予測動作提示による仮想遠隔共同作業環境の時間遅れ補償" 日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 1. 155-158 (1996)
[Publications] Hiroo Iwata: "Designing Digital Space 分担(Haptic Interface and Virtual Environment)" Jhon Wiley and Sons,Inc., (1997)

1996 Fiscal Year Annual Research Report

感覚提示と感覚・行動相互作用に関する研究

Principal Investigator

佐藤 誠 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (50114872)

Research Products

[Publications] 西野,原田: "仮想作業空間における視覚,力覚,聴覚情報の役割" 1996年電子情報通信学会総合大会講演論文集. 1. 375 (1996)

[Publications] 田澤,原田: "仮想作業空間における位置情報を含む聴覚情報の効果" 日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 1. 61-62 (1996)

[Publications] 白井,久米,津田,畑田: "皮膚感覚のファントムセンセーションを用いた3次元画像との対話システム" 電子情報通信学会技術研究報告書IE96. 96,507. 77-84 (1997)

[Publications] 石川正俊: "センサフュージョン-人間の五感の工学的実現を目指して-" 日本音響学会誌. 52,4. 249-299 (1996)

[Publications] T.Mukai and M.Ishikawa: "An Active Sensing Method Using Estimated Errors for Multisensor Fusion Systems" IEEE Trans.IES. 43,3. 380-386 (1996)

[Publications] Hiroo Iwata: "Rear-projection-based Full Solid Angle Display" Proc.of ICAT'96. 59-64 (1996)

[Publications] 森本,宮南,村田,緒方,黒川: "現実および仮想空間の間のサイズ知覚差について" Human Interface News and Report. 11. 233-238 (1996)

[Publications] 森本,宮南,村田,緒方,黒川: "実空間と仮想空間における視対象に対する眼の輻輳運動の比較" 第12回ヒューマン・インタフェース・シンポジウム論文集. 683-688 (1996)

[Publications] 高松,佐藤,河原田: "局所モーメントによる掌の追跡と手指形状認識システム" 第2回画像センシングシンポジウム講演論文集. D-1. 129-134 (1996)

[Publications] 波多野,山本,高松,佐藤: "予測動作提示による仮想遠隔共同作業環境の時間遅れ補償" 日本バーチャルリアリティ学会大会論文集. 1. 155-158 (1996)

[Publications] Hiroo Iwata: "Designing Digital Space 分担(Haptic Interface and Virtual Environment)" Jhon Wiley and Sons,Inc., (1997)

佐藤誠東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (50114872)