1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07244224
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
大橋 力 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90015652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁科 エミ 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 感性科学 / 生理学的評価 / 脳波 / 演出戦略 / 脳血流 |
Research Abstract |
仮想世界が人間の脳におよぼす影響を分析・把握する手法を確立するとともに、リアリティ感覚に作用するすぐれた伝統的演出戦略についての知見を応用し、高度なリアリティ感覚を電子的に実現する演出戦略を開発することを目的として以下の研究を行った。 (1)脳のアクティビティを指標とするリアリティ感覚評価手法の開発 研究者らが開発したメディアと嚢との適合性をおもに脳電位活性を指標として評価する手法をさらに発展させ、脳のなかで造成される非日常的現象の達成具合を、できるだけ客観的に計測・評価する手法の開発をこころみた。評価指標としては、これまで実績のある脳波をもとに算出する脳電位活性の計測・分析を中心とし、あわせてストレス状態を反映する心拍数・呼吸数、血圧などの自律神経系の活動を反映する生理指標を非拘束で遠隔計測するシステムを構築した。さらに、脳波や自律神経系の諸指標よりも直接性のたかい生理学的評価を可能ならしめる手法として、ポジトロン断層法(PET)に注目し、これをもちいたリアリティ感覚造成の評価をこころみた。 (2)すぐれた伝統的リアリティ演出戦略の収集 第二に、伝統的祝祭やパフォーミングアーツなどの領域で、脳のなかに虚構のリアリティ感覚を造成する演出手法のなかから、電子的仮想世界の演出に効果的とおもわれる手法を抽出するための映像・音響資料の収集をおこなった。とくに、人類文化の精髄といえるユネスコ指定の世界遺産に着目し、インドネシアに所在する世界遺産(ボロブドウ-ル遺跡群、プランバナン遺跡群、ウジュンクロン国立公園、コモド国立公園)を対象として、その演出戦略を検討するための資料の収集をおこなった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大橋 力: "人にやさしい情報通信環境" 電子情報通信学会誌. vol.78-8. 809-811 (1995)
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[Publications] 大橋 力: "感性の計測は可能か" 計画連合シンポジウム先端計測'95資料集. 61-70 (1995)
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[Publications] 大橋 力: "音環境と人間" JOHNS(耳鼻咽喉科). vol.11-7. 935-941 (1995)
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[Publications] OOHASHI T.et al.: "Activation of Deep Brain Structures by Sound Frequencies above the Audible Range in Human" 4th IBRO World Congress of Neuroscience. 478 (1995)
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[Publications] 大橋 力ほか: "脳血流を指標とするメディア情報の評価について" 電子情報通信学会基礎境界ソサエティ大会講演論文集. 166 (1995)
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[Publications] 仁科エミほか: "生体情報を指標とする音環境改善効果の評価" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 779-780 (1995)