1995 Fiscal Year Annual Research Report
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07246217
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
池田 富樹 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40143656)
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Keywords | 強誘電性液晶 / 空間光変調素子 / ポリイミド / 光応答性 / 分極反転 / 光スイッチング / 表面安定化状態 |
Research Abstract |
申請者らは,トランス-シス光異性化を示すアゾベンゼン誘導体を3モル%程度混合した強誘電性液晶に表面安定化状態をとらせ,しきい値以下の逆電界を印加して光照射を行うと,分極反転のしきい値が小さくなって露光部で分極反転が誘起されることを見い出した(Nature,361,428,1993)。このゲスト/ホスト系の光駆動により,光記録・光スイッチングが可能であるが,強誘電性液晶の表面安定化状態は配向膜(ポリイミド)による強制的な配向状態と考えられるので,配向膜の性質を光で変えることができればより高い効率で分極反転を誘起できるという着想に到った。本研究では,光応答部位に組み込んだポリイミド配向膜を調製し,それを用いて液晶セルを作製して配向能を調べるとともに、上述の新しい原理による強誘電性液晶の光駆動が可能か否かを検討した。ベンゾフェノンを組み込んだポリイミドを多数合成し,電極付きのガラス基板上に成膜し,これらのガラス基板でセルを作製して強誘電性液晶を封入して配向状態を調べた結果,ベンゾフェノンとビフェニル基を有するポリイミドとベンゾフェノンとシクロペンタン構造を有するポリイミドが比較的良好な配向を与えることがわかった。これらの液晶セルにバイアス電圧を印加し光照射を行ったところ,ベンゾフェノンとビフェニル基を有するポリイミドでは強誘電性液晶の分極反転が誘起され,このポリイミドが光応答性を示すことを見出した。更に,レーザーパルスを照射して応答時間を測定した結果,広い温度範囲にわたって200マイクロ秒という高速応答をすることがわかり,上記の原理で強誘電性液晶の光スイッチングが可能なことを実証した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T. Ikeda and O. Tsutsumi: "Optical Switching and Image Storage by Means of Azobenzene Liquid-Crystal Films" Science. 268. 1873-1875 (1995)
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[Publications] T. Sasaki and T. Ikeda: "Photochemical Control of Properties of Ferroelectric Liquid Crystals(1): Effect of Structure of Host Ferroelectric Liquid Crystals on the Photochemical Switching of Polarization" J. Phys. Chem.99. 13002-13007 (1995)
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[Publications] T. Sasaki and T. Ikeda: "Photochemical Control of Properties of Ferroelectric Liquid Crystals(2): Effect of the Structure of Guest Photoresponsive Molecules on the Photochemical Switching of Polarization" J. Phys. Chem.99. 13008-13012 (1995)
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[Publications] T. Sasaki and T. Ikeda: "Photochemical Control of Properties of Ferroelectric Liquid Crystals(3): Photochemically Induced Reversible Change in Spontaneous Polarization and Electrooptic Property." J. Phys. Chem.99. 13013-13018 (1995)
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[Publications] 池田富樹,堤治,榎本信太郎: "液晶フォトニクス材料:光記録・光スイッチング" 高分子加工. 44. 2-9 (1995)
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[Publications] 池田 富樹,堤 治.: "液晶フォトニクス" 光化学. 19. 34-41 (1995)