1995 Fiscal Year Annual Research Report
B細胞リンパ腫に関与する遺伝子(BCL-6)の発癌への関与のメカニズムの研究
Project/Area Number |
07272214
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
広沢 信作 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50143574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 一輝 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90262188)
三木 徹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90242180)
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Keywords | BCL-6 / プロモーター / ルシフェラーゼ / リンパ腫 |
Research Abstract |
3番染色体上の遺伝子BCL-6は転写因子であるが、今回、BCL-6のプロモーター領域の解析、そして、BCL-6の結合するDNA塩基配列について検討した。 BCL-6遺伝子の5'側上流、約3kbまでのフラグメントを用い、レポーターとしてはルシフェラーゼ遺伝子(LUC)を利用した。エレクトロポレーション法にて、バ-キット細胞株に導入して、48時間後に細胞を回収してLCU活性を測定した。pBCL-1318LucとpBCL-657Luc の2つのコンストラクトは高い活性を示した。一方、pBCL-989Lucの活性は比較的低かった。pBCL-133LucとpBCL-8Lcuとのプロモーター活性は非常に低値であった。-989から-658の領域には負に働くエレメントが存在し、-657から-134の領域がブロモーター活性に必要であることが判明した。この領域には、Sp1、GATA-1、AP-2などの反応エレメントが存在する。 BCL-6蛋白の結合する塩基配列は、BCL-6のZnフィンガーとグルタチオンSトランスフェレース(glutathione S transferase,GST)との融合蛋白(B6ZF-GST)と、合成オリゴヌクレオチドを用いて検討した。オリゴヌクレオチドは中央に26bpの、ランダムな配列を有し、両端に18bpの既知の配列をもつ。B6ZF-GST蛋白に結合したオリゴヌクレオチドを両端の18bpをプライマーとしてポ-リメラーゼ反応(polymerase chain reaction,PCR)をかけて増幅した。同様のことを6回繰り返すし、増幅させたフラグメントをサブクローニングして、10個のクローンについて塩基配列を決定した。(T/A)NCTTTCNAGG(A/G)ATの14塩基に共通な塩基配列が認められた。これらのコンセンサス配列を有する遺伝子の発現を制御して、リンパ腫発症にも関与していると推測される。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hosoi H et al: "Using biopsy materials to detect mutations in gastrointestinal tumors" J Clin Gastroent. 20. 272-276 (1995)
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[Publications] Yasuga Y et al: "N-ras and p53 gene mutations are very rare events in multiple myeloma" Int J Hematol. 62. 91-97 (1995)
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[Publications] Nakamura Y et al: "Biallelic DNA rearrangement and deletions within the BCL-6 gene in B-cell non-Hodgkin's lymphoma." Br J Haematol. 90. 404-408 (1995)
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[Publications] Fukuda T et al: "The murine BCL6 gene is induced in activated lymphocytes as an immediatly early gene" Oncogene. 11. 1657-1663 (1995)
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[Publications] Ohashi K et al: "Characterization of the promoter region of human BCL-6 gene" Biochem Biophys Res Commun. 214. 461-467 (1995)