1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07281101
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
米田 好文 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10124215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 哲夫 北海道大学, 農学部, 教授 (50133715)
鳥山 欽哉 東北大学, 農学部, 助教授 (20183882)
佐藤 忍 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (70196236)
長戸 康郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)
石黒 澄衞 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50260039)
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Keywords | 花序形態形成 / ホメオティック突然変異 / Y染色体 / 融合タンパク質 / 雄性不稔性 / 分脱化 / ゼニゴケ / ユリ花粉母細胞 |
Research Abstract |
本研究では、雌雄両性の分化・成熟過程に関運する遺伝子を解剖吟昧し、植物の生殖システムの解明を目指した。まず、性染色体を持つ植物種(アサ・ゼニゴケ)に注目し、DNA構造・機能レベルでの解明を目指した。続いて、単子葉植物・双子葉植物両方の花器官の完成の遺伝子群の機能的なネットワーク、調節機構、相互作用を遺伝子レベルで解明した。'最後に、花器官に関連したうちで花粉を研究の焦点に据え、'雄性不稔性、花粉成熟遺伝子発現、未成熟花粉の分化-脱分化の遺伝子支配機構の解明を目的とする。 研究計画の達成のために、各自発展させた成果を持ち寄り、総合的に研究討論・総括して本研究課題を遂行した。 1)花序形態形成関与遺伝子の単離と発現調節を解析した。2)dad1遺伝子(リパーゼ)およびmam遺伝子を解析した。3)花器官、花分裂組織のアイデンティティー突然変異及び穂の形を決める遺伝子突然変異を解析した。4)アサY染色体上の特異領域にレトロポゾンを明らかにした。5)葯特異的遺伝子・花粉表面タンパク質cDNAの解析。6)テンサイの雄性不稔性に関わると想定されるミトコンドリア遺伝子を解析した。7)ノーザン解析により脱分化に特に相関性の高いいくつかのクローンを選び解析した。8)ゼニゴケ雌雄のYACまたはP1曲来人工染色体(PAC)ゲノムライブラリーを作製した。9)テッポウユリの減数分裂特異的動原体タンパク質を単離した。10)ユリ花粉母細胞の減数分裂特異的LIM遺伝子群のcDNAを分析した。研究者間の連絡を密にして雌雄器官分化の全体像の理解が深化した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Hanzawa,Y.: "ACL5:Arabidopsis gene required for the internodal elongation after flowering" The Plant Journal. 12(4). 863-874 (1997)
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[Publications] Yang,H.: "Arabidopsis thaliana ECP63 encoding a LEA protein is located in chromosome 4" Gene. 184. 83-88 (1997)
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[Publications] Tanaka,I: "Differentiation of generative and vegetative cells in angiosperm pollen.sex." Plant Reprod.10. 1-7 (1997)
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[Publications] Kh.Tumennasan: "Investigations in the F1 hybrid and backcross progeny of cattle (Bos taurus) and yak" Cytogenetics and Cell Genetics. 78. 69-73 (1997)
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[Publications] Estiate,A.: "The ribosomal protein S7 gene is transcribed and edited in sugar beet mitochondria." Physiologia Plantarum. in press.
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[Publications] Yokoi,S.: "Tapetum-specific expression of the Osg6B promoter-beta-glucuronidase gene in transgenic rice." Plant Cell Rep.16. 363-367 (1997)
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[Publications] 稻塲, 日向野久美子: "植物化学調節実験マニュアル(突然変異体の誘起法)" 編:吉田茂男(植物化学調節学会), 6 (1997)
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[Publications] 米田好文: "植物化学調節実験マニュアル(タギング法による遺伝子単離法・突然変異体を用いた遺伝子の単離法)" 編:吉田茂男(植物化学調節学会), 6 (1997)