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1995 Fiscal Year Annual Research Report

「中間」地域の形成と発展に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 07301016
Research Category

Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

細谷 昴  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10005754)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 徳川 直人  北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (10227572)
加藤 眞義  東北大学, 文学部, 助手 (60261559)
永井 彰  東北大学, 文学部, 助教授 (90207960)
小林 一穂  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20150253)
中島 信博  東北大学, 教育学部, 助教授 (80005826)
Keywords「中間」地域 / 地域社会 / 地域文化 / 人間類型 / 都市・農村
Research Abstract

1.平成7年度においては、研究計画にしたがい、山形県庄内地方および北海道十勝地方、釧路地方の調査をおこなった。主要な調査項目は、当該地方の自然条件、歴史的背景、産業構造、交通・通信等の諸条件、都市・農村社会の状況、社会的・文化的特性などであった。
2.その結果、われわれのいわゆる「中間」地域が一つのまとまりある地域として形成されるについては、(1)自然条件の共通性が基礎によこたわっていること、そして、(2)それにたいする人間の働きかけが、庄内地方の稲作、十勝地方の豆作など独自の産業構造をつくりあげたこと、(3)とくに庄内地方については、この形成過程において近世における藩政のはたした役割が重要であること、また(4)それぞれの地域内に、酒田と鶴岡、帯広など1〜2の中心都市があり、それと周辺農村部との間の社会的交通のネットワークが形成されていること、(5)今日、産業構造の変化等によりこの一地域としてのまとまりは変容しつつあるが、しかしなお社会的・文化的特性、「人間」のタイプ(例えば「庄内人」と「村山人」、「十勝人」と「釧路人」など)において独自の地域としての生命力は保持していること、などがあきらかになった。
3.このような地域的特性は、批判さるべきものとして意識されている面と、逆に誇りとして語られる場合とがあったが、しかしいずれにしても、社会の発展は必然的に均質化をもたらす一方、それが豊かな内実をもつものとして進められてゆくためには多様性を保持ないし展開させることが必要であるとすれば、「中間」地域の今後の行方はきわめて重要な意味をもつと考えられた。
4.平成8年度においては、やはり藩政期をもつ本州の富山県砺波地方および長野県伊那地方をとりあげ、比較研究によって課題の達成をめざしたい。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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