1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07301026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
鈴木 廣 久留米大学, 文学部, 教授 (10036965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波平 勇夫 沖縄国際大学, 文学部, 教授 (80088757)
篠原 隆弘 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10041089)
小谷 典子 山口大学, 人文学部, 教授 (60117083)
鈴木 玉緒 広島大学, 法学部, 助教授 (60243870)
内藤 辰美 山形大学, 教養部, 教授 (00064098)
金子 勇 北海道大学, 文学部, 教授 (50113212)
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Keywords | 企業城下町 / コ-ポレイト・シティズンシップ / 核燃サイクル施設 / 熔融炉 / 企業問ネットワーク / 環境モデル都市 / 循環 |
Research Abstract |
平成7年度は研究費が第2次配分で年末近くに交付決定を見たので、時間のゆとりがなかったが、おゝむね当初予定の通りに目的を達したと考えている。 (1)各分担研究者によるボーリング的調査としては、予定通り6地域を対象としてとり上げた。それは室蘭市、六ケ所村、釜石市、北九州市、水俣市、嘉手納町である。これらはいずれも現代日本の地域社会のあり方の問題性を、それぞれに集約して体現している典型的な市町村であり、その予備的なサーベイによって、多くの理論的かつ実践的な知見を得ることができた。 (2)期せずして室蘭、釜石、北九州は、新日鉄工場が立地していた、いわゆる企業域下町であって、その中核企業が弱体化するに対応して、地域社会がどうその運命に取り組むか、という問題がテーマであり、そこからは企業の社会的責任のあり方が問われている。3都市それぞれに、実に真剣な取り組みが見られ、高い評価が与えられてよい。 (3)他の3地域では、核燃施設、水俣病、基地と、地域社会の最大の問題をめぐって生活過程が展開している。これらの打開なくして、日本の都市的様式は安全たりえない。特殊現代的なア-バニズムの焦点があることが認識される。15EA05: (4)年度末に全点研究会をもち、8年度のスケジュールについて一応合意に達したが、具体的には新年度をまってつめて参りたい。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 鈴木 廣: "方法としての環境社会学" 社会学評論. No. 180. (1995)
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[Publications] 小谷典子: "企業の経営理念と社会的貢献活動" 山口大学文学会志. 46. 1-20 (1995)
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[Publications] 金子 勇: "台北の高齢化と都市生活" 社会分析. 22. 133-146 (1995)
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[Publications] 鈴木 廣(監訳): "コミュニテイの権力構造(下、ハンター著)" 恒星社厚生閣, 310 (1996)