1997 Fiscal Year Annual Research Report
環北太平洋地域の言語蝟集にかんする類型・歴史的研究
Project/Area Number |
07301057
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮岡 伯人 京都大学, 文学研究科, 教授 (60002979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 史 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (20203672)
早津 恵美子 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60228608)
津曲 敏郎 小樽商科大学, 言語センター, 教授 (80113588)
大島 稔 小樽商科大学, 言語センター, 教授 (00142787)
池上 二良 北海道大学, 文学部, 名誉教授
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Keywords | 環北太平洋 / 言語蝟集 / 言語の相互影響 / 類型的多様 / 系統的多様性 / 北米インディアン諸語 / 古アジア諸語 |
Research Abstract |
1.前2年にひきつづいて、研究分担者8名ならびに研究協力者4名はそれぞれの分担言語にかんして、国内外から文献資料の蒐集をおこない、環北太平洋地域の諸言語にかんするデータの蓄積に努めるとともに、別途、現地調査でえられた音声資料の整理・分析をおこなった。 2.これまでに各自が蒐集した文献と音声資料は、各班ごとに緊密な連絡のなかで、その整理・分析を相互に批判検討する作業をすすめた。 3.上記の作業の一部は,4月と11月に京都(京都大学)で行われた二回の研究会で発表され、その個々について全体的な検討をおこなうとともに、総括への努力を開始した。 4.4月と11月の研究会では、別途、米国より招聘の研究者5名からも意見を徴することができたほか、本研究の進行状況を確認し、研究報告書の出版計画の検討をおこなった。 5.以上の作業をつうじて、従来個別にすすめられてきた当該地域の言語研究が統合されつつあるのみならず、この地域をひとつの言語的な連続体として類型的・歴史的に研究する基盤をかためつつある。 6.12月に三年間の成果を『環北太平洋の言語 第3号』として刊行した。そのほぼ全巻が別紙様式12「研究成果報告書」にふくまれている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Watanabe,Honore: "Indirective (Application) in Mainland Comox Salish" 言語研究. 111号. 18-41 (1997)
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[Publications] 遠藤 史: "Does Yukaghir Really Have Prefixes?" 経済理論(和歌山大学). 276号. 138-149 (1997)
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[Publications] Sasama,Fumiko: "A Report on Coast Tsimshian "Interrupted Vowels"" Miyaoka,Osahito ed Languages of the North Pacific Rim. vol2. 47-60 (1997)
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[Publications] Endo,Fubito: "Basic Vocabulary of Kolyma Yukaghir" Miyaoka,Osahito ed Languages of the North Pacific Rim. vol2. 147-161 (1997)
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[Publications] 風間 伸次郎: "ナーナイの民話と伝説 3" ツングース言語文化論集(東京外国語大学). 10. 1-151 (1997)
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[Publications] 池上 二良: "ウイルタ語辞典" 北海道大学図書刊行会, 292 (1997)
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[Publications] Miyaoka,Osahito ed.: "Languages of the North Pacific Rim vol2" 京都大学大学院文学研究科, 242 (1997)
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[Publications] 宮岡伯人 編: "環北太平洋の言語 第3巻" 京都大学大学院文学研究科, 236 (1997)