1997 Fiscal Year Annual Research Report
戦争と女性-アメリカ史における戦争と女性に関する多文化主義的社会史的研究
Project/Area Number |
07301077
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
白井 洋子 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (70187516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷中 寿子 共立女子大学, 国際文化学部, 助教授 (10158016)
篠田 左多江 東京家政大学, 短期大学部, 助教授 (60178879)
上村 千賀子 群馬大学, 教育学部, 教授 (70259985)
島田 法子 日本女子大学, 文学部, 教授 (00206187)
高村 宏子 東洋女子短期大学, 欧米文化学科, 教授 (40216792)
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Keywords | ベトナム戦争と女性 / 戦争と女性 / 戦争とジェンダー / アメリカ史と戦争 |
Research Abstract |
最終年度を迎えた「アメリカ史における戦争と女性」に関する共同研究は,以下の3本の軸に沿ったかたちで行われた。(1)戦争とジェンダーについての史学史的な整理と論理的枠組みの設定,(2)戦争と女性に関する比較研究の試み、(3)アメリカにおける戦争と女性に関する研究動向の中での本研究の位置づけ。 (1)については,昨年度までの共同研究をもとに,「戦争とジェンダー」研究の史学史的考察および理論的到達段階について総括的に論じたエッセイを研究誌に寄稿した。(谷中寿子「戦争とジェンダー」『アメリカ史研究』20号) (2)は対外的な取り組みとして,毎年国立婦人教育会館が主催する女性学・ジェンダー研究フォーラムに自主企画のシンポジウム「戦争と女性-ジェンダーの視座からの歴史の見直し」をもって参加した(8月1日〜3日)。ここでは本プロジェクトメンバーからの報告者と司会に加えて,フランス史,日本史の分野からも「戦争と女性」の共通のテーマで報告してもらい,ジェンダーを軸とした比較史的視点から討論を行った。参加者は60名ほどで盛会であった。 (3)1997年10月末から11月初めにかけてワシントン,D.C.で開催された The American Studies Association(ASA)の年次大会での「戦争と女性」「ベトナム戦争と女性」に関するセッションに共同研究メンバー7名中6名が参加した。この大会参加により、アメリカでは従来からの女性史やジェンダー研究の蓄積にふまえ,戦争と女性の研究がまさに新しい段階で進行中であること,われわれの共同研究がアメリカでのそれと同時進行的な状況にあることを確認した。 最終報告書ではこれまでの共同研究の成果を,第一部総論(1)「戦争とジェンダー」(2)「ベトナム戦争とジェンダー」,第二部各論(個別研究)としてまとめを行う。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 谷中 寿子: "戦争とジェンダー" アメリカ史研究. 20号. 10-16 (1997)
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[Publications] 島田 法子: "学生と読みたいアメリカ史の本-油井大三郎『日米戦争観の相剋』" アメリカ史研究. 20号. 93-95 (1997)
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[Publications] 篠田 左多江: "ヒラリヴァー収容所『若人』について" 日系アメリカ文学雑誌集成(不二出版). 2号. 5-17 (1997)
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[Publications] 篠田 左多江: "トウ-リレイク隔離収容所『怒濤』について" 日系アメリカ文学雑誌集成(不二出版). 3号. 5-16 (1997)
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[Publications] 篠田 左多江: "トウ-リレイク隔離収容所『鉄柵』-発展途上の帰米二世文学-" 日系アメリカ文学雑誌集成(不二出版). 5号. 5-16 (1997)
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[Publications] 篠田 左多江: "ポストン収容所望郷の総合雑誌『ポストン文囈』" 日系アメリカ文学雑誌集成(不二出版). 8号. 5-24 (1998)