1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07301078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
金関 恕 天理大学, 文学部, 教授 (90068685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 尚子 熊本大学, 文学部・比較社会文化研究科, 助教授 (70169910)
目崎 茂和 三重大学, 人文学部, 教授 (80101187)
中橋 孝博 九州大学, 大学院・文学部, 教授 (20108723)
甲元 眞之 熊本大学, 文学部, 教授 (70072717)
國分 直一 梅光女学院大学, 地域文化研究所, 教授 (00071647)
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Keywords | 弥生文化 / 広田遺跡 / 南島 / 種ケ島 / 貝 / 人骨 |
Research Abstract |
本研究班は、鹿児島県広田遺跡とその出土資料を主軸に、南島に分布する先史時代の南海産貝製品とその出土遺跡の総合的研究を行なうことを目的として組織されたものであり、考古学、民俗学、地理学、人類学の各分野の研究分担者の参加が得られている。研究計画初年度である本年度は、11月における研究費の交付内定の通知を受けて、1月に、研究分担者が山口市内に集合して研究打ち合わせ会議を開催し、今後の研究の遂行計画を立案した。また3月には、金関・木下・桑原の参加のもと、広田遺跡の発掘調査についての記録を整理し、出土資料を点検・確認しながら、遺構・遺物などの把握をおこない、出土資料についての基礎的な台帳を作成した。同時に、天理大学保管の鹿児島南種子町広田遺跡出土の貝製品について、研究代表者金関恕の監督の元、木下・桑原、研究補助員(天理大学考古学専攻学生)が、計測・拓本・写真などの整理・記録作業を開始した。今後、作業を継続するとともに、順次、作業結果をカード化し、本年度の設備備品費で購入したパソコンを用いてデータベースを作成する計画である。九州大学保管の広田遺跡出土人骨については、中橋が、データの整理を行なうとともに、PCR法による遺伝子分析をおこなう準備を進めている。広田遺跡の特色ある墓葬の研究・分析は、木下・桑原が基礎的てデータ整理を進めるとともに、甲元・飯島が、考古学・民俗学の立場から研究を進めている。
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