1996 Fiscal Year Annual Research Report
ロシア諸年代記のデータ・ベース化とロシア文章語成立の研究
Project/Area Number |
07301080
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Section | 総合 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中條 直樹 名古屋大学, 言語文化部, 教授 (10023623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神山 孝夫 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40204630)
浦井 康男 福井大学, 教育学部, 助教授 (70115294)
山田 勇 香川大学, 経済学部, 教授 (90036020)
佐藤 昭裕 京都大学, 文学部, 教授 (50135498)
山口 巌 京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (60026763)
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Keywords | データ・ベース / ロシア語 / 年代記 / コンコーダンス / ノヴゴロド / ロシア原初年代記 / 文章語 / サリ-と文学 |
Research Abstract |
1.ロシア諸年代記のデータ・ベース化については、本年度は継続出版中の「ロシア年代記全集」の第39,41巻が発行され、また「ラジヴィル年代記」も復刻、さらにリハチョフ監修の「原初年代記」(ラブレンチ-本)も出版されるなど追加的な資料の調査・整理を行なうと同時に、ロシア各地で出版された年代記の収集を行い、データの一層の充実を図っている。 2.ロシア文章語成立に関しては、本年度は「ロシア原初年代記」(ラブレンチ-本)と「ノヴゴロド第一年代記(シノド本)」について、それらとテクストとの徹底的な照合と校正を行ない、OCPソフトを利用することによって、コンコーダンスを作成した。前者については、『A Concordance to RUSSIAN PRIMARY CHRONICLE』(I〜III)(1194頁)として仮製本をした。後者に関しては、『A Concordance to THE FIRST NOVGOROD CHRONICLE (SYNODAL EDITION)』(I〜II)(575頁)としてこれも仮製本をした。両コンコーダンスとも、本研究の最終年を迎えて、公刊の準備中であるが、あまりにもデータが膨大であり、一部CD-ROM(可能ならばテキストを添付)による成果の公表も考慮中である。 3.本研究は平成9年度が最終年であり、「ノヴゴロド第一年代記(新輯)」と「ニ-コン年代記」のスキャナによる読み込みを行なうと同時に、平成8年度の研究成果と方法を応用しコンコーダンスを作成し、ロシア文章語成立の一助とする。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 中條直樹: "古ロシア語に関するコード変換の問題点について" 言語文化論集. 18・2. 17-32 (1997)
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[Publications] 浦井康男: "ロシア語データ・ベースの作成とその運用" ロシア語ロシア文学研究. 28. 93-107 (1996)
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[Publications] 神山孝夫: "スラブ祖語から教会スラブ語へ" 大阪外国語大学論集. 15. 109-140 (1996)
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[Publications] 山口巌: "内容的言語類型学の概要" 京都ドイツ互角研究会会報. 11. 1-10 (1996)
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[Publications] 岡本崇男: "「三度目の南スラブの影響」について" 神戸外大論叢. 47・1〜4. 85-117 (1996)
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[Publications] 柳沢民雄: "ソ連邦における内容的類型学について" 言語文化論集. 18・1. 171-194 (1996)
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[Publications] 山口巖: "金帳汗国文献目録" 山口巖, 350 (1997)
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[Publications] 石田修一編著: "ロシア語の歴史" 石田修一, 365 (1996)