1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07304057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 三男 東北大学, 理学研究科, 助教授 (80111483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎木 健一 千葉県立中央博物館, 植物研究科, 学芸研究員 (40250055)
大澤 毅守 千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)
西田 治文 国際武道大学, 体育学部, 助教授 (30164560)
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Keywords | 被子植物 / 起源 / 系統 / 進化 / 後期白亜紀 / 北海道 / 絶滅裸子植物 |
Research Abstract |
中生代の地層が分布して、被子植物の良好は化石が得られるのは北海道が最適である。平成7年度はメンバーが日程を調整して6月から11月にかけ、本科学研究費補助金を用いない調査も含めて、一人2ないし3回にわたって、北海道の日高地方から宗谷地方に至る地域の現地調査に入り、北海道在住のアマチュア化石コレクターおよび地質層序学を学んでいる大学院生等の協力を得て地質層序を調べると共に化石の採集を行った。それらの収集標本と各研究者がこれまで収集して所蔵している標本から組織プレパラート等を作成して光学顕微鏡により観察し、その詳細な構造の研究を行った。研究代表者の鈴木は双子葉類の材化石を、分担者の西田は被子植物および裸子植物の生殖器官化石を、斎木は裸子植物の栄養器官(シュート)と生殖器官化石を、大澤は裸子植物の栄養器官を中心に研究を行っている。化石の組織プレパラート作成は通常の岩石薄片作成法およびピ-ル法によった。 平成8年3月には千葉大学にメンバーが集合して、互いの今年度の研究成果を持ち寄って討議し、今年度得られた結果について平成8年3月末の日本植物分類学会大会(兵庫県三田市)や秋に予定される日本植物学会大会(福岡市)で発表することを決めるとともに、その結果を基に来年度の研究計画について打ち合わせを行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鈴木三男: "日本の中生代の双子葉材化石に見られる材形質の特徴(予報)" 日本植物分類学会報. 11. 1-12 (1995)
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[Publications] Nishida,M.and H.Nishida: "Pinoid woods with resin canals from the Upper Cretaceous of Hokkaido and Saghalien." J.Plant Res.108. 161-170 (1995)
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[Publications] Nishida,M.,H.Nishida,A.Yoshida and K.Kaiho: "Piceoxylon pseudoscleromedullosum sp.nov.from the Upper Maastrichtian of Hokkaido." Res.Inst.Evolut.Biol.Sci.Rep.8. 11-18 (1995)
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[Publications] Nishida,M.,T.Ohsawa,H.Nishida,A.Toshida and Y.Kanie: "A permineralized magnolialean fructification from the Upper Cretaceous of Hokkaido,Japan." Res.Inst.Evoult.Biol.Sci.Rep.8. 19-30 (1996)
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[Publications] Saiki,K.: "Pinus mutoi(Pinaceae)a new species of permineralized seed cone from the Upper Cretaceous of Hokkaido,Japan." American Journal of Botany. (in press). (1996)