1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07304081
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
巌佐 庸 九州大学, 理学部, 教授 (70176535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重定 南奈子 奈良女子大学, 理学部, 教授 (70025443)
加藤 真 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (80204494)
井上 民二 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90109041)
甲斐 知恵子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10167330)
矢原 徹一 九州大学, 理学部, 教授 (90158048)
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Keywords | 遺伝的劣化 / 生息地細分性 / 病原体 / 環境変動 / 波及効果 / 遺伝系多様性 / 生物多様化 / 絶滅リスク評価 |
Research Abstract |
本総合研究は、絶滅危惧種保全のための基礎研究として、個体群生態学・群集生態学に加え、疫学・集団遺伝学など関連分野の研究者が集中的に討議することにより、個体群の絶滅プロセスを解明することを目的とした。最初に全体での会議をもって保全生態学分野の問題点を討議した。 欠く分担者はとくに次のテーマについて研究をすすめた: 1.多摩地区で蔓延して野生食肉目を減少させているジステンバーウイルスについて、疫学調査と遺伝子解析を行なった。多年草ヒヨドリバナとジェミニウイルスの系についてゲノム解析により共進化をしらべた。 2.サラワク低木林から送粉シンドロームの異なる植物について遺伝的多様性の維持機構を追究した。小笠原諸島の侵入送粉者であるセイヨウミツバチと在来ハナバチについて、訪花行動を調査し、植物の結実率・生存率などへの影響を見積もった。変動し不均一な生息地で侵入生物の定着過程と既存種の絶滅への影響をみつもった。 3.野生メダカにより近親交配と外交配の影響を測定し、左右対称性の可能性をさぐる。カワラノギク個体群について、遺伝多様性と子孫生存力の関連を調べた。近交弱勢の進化を弱有害遺伝子系として理論的に解明した。 4.絶滅危惧植物と昆虫の系について空間構造の影響、局所集団の関連をメタ個体群の観点から検討した。齢による集団存続への貢献度を理論的に解明した。 5.現在種の分子系統樹や遺伝情報から過去に生じた種の絶滅や集団サイズの変動を推定する。諸要因に関する研究成果を総括して絶滅率を予測する理論の構築を試みた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Washitani I.: "Predicted genetic consequences of strong fertillty selection due to pollinator loss in an isolated population of Primula sieboldii an endangeredheterostylous species." Conservation Biology.205(in press). (1997)
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[Publications] Kai,C.: "Nucleotide sequences of the M gene of prevailing wild measles viruses and a comparison with subacute sclerosing panencephalitis virus." J.Evolutionary Biol.12. 85-87 (1996)
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[Publications] Yahara,T.: "A new species of Stevia from Mexico." Phytologia. 79. 35-37 (1996)
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[Publications] Shigesada,N.: "Kawasaki Biological Invasions:theory and practice.and Evolution." Oxford University Press.(印刷中), (1997)
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[Publications] 巌佐 庸: "数理生態学への招待:生命の物理学的理解をめざして" 『数理生態学』(巌佐 庸編)シリーズ:ニューバイオフィジックス 第10巻(共立出版)編集者および総論の執筆者(印刷中), (1997)