1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07305018
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Research Institution | GIFU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡 二三生 岐阜大学, 工学部, 教授 (10111923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 照夫 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00110263)
浅岡 顕 名古屋大学, 工学部, 教授 (50093175)
龍岡 文夫 東京大学, 工学部, 教授 (70111565)
足立 紀尚 京都大学, 工学部, 教授 (20026173)
八嶋 厚 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90144394)
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Keywords | 破壊 / 変形の局所化 / すべり面 / 地盤構造物 / 要素試験 / 模型実験 / 有限要素法 |
Research Abstract |
変形の局所化と変形パターン形成について系統的な高度に解像度を上げた実験観察の実施を室内要素試験、模型実験に対して行った。特に、微細な構造の変化との対応を各材料において定量的に明らかにした。そのための手法の開発と現在の先端技術の応用について、その現在のレベルと開発可能性を明らかにした。 実験の結果を種々の数値解析手法で解析し、その問題点を把握し、特に微細な材料の構造を反映した構成式の確立をめざした。また構造解析法の代表である有限要素法の発展と改良について討議を行い、強度の非線形問題での数値解析上の精度、収束と境界条件の設定の検討を行った。そして、分担者各自が、実験観察、その予測解析を通じて得られた新たな知見・成果の取りまとめを行った。 材料の不均一性の成長と終局状態への遷移過程の取り扱いを表現し得る構成式の総合的な検討を行い、以下のような成果を得た。 (1)非局所化、勾配依存型構成式やHomogenizationを考慮した解析と、構造の特徴を示す指標との関係を明らかにした。 (2)線形不安定解析と非線形不安定解析の役割についての検討した。 (3)個別要素法の役割とその発展方向の検討した。 (4)分岐理論と分岐後挙動の取り扱いについて、詳しく検討した。 強度の非線形問題での数値解析上の精度、収束と境界条件の設定の検討を行い、以下のような成果を得た。 (1)変形が大きくなると解析は有限変形へと進むが、有限変形解析に伴う解析上の問題、特に精度の問題について系統的な検討を行った。 (2)有限要素としてより不安定で不連続な現象に向いた特殊要素やメッシュ再構成手法の開発検討を行った。 (3)多相系材料の変形の局所化に果たす間隙流体の挙動の計算法の開発を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Fusao Oka: "A strain localization analysis of day using a strain softening viscoplastic model" Int.J.of Plasticity. 11・5. 523-545 (1995)
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[Publications] Toshihisa Adachi: "Elasto-viscoplastic model with strain softening" Proc.10th Asian Regional Conf.on Soil Mechanics and Foundation Engineering. 1. 1-4 (1995)
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[Publications] Hajime Matsuoka: "Failure mechanism and effective reinforcement of granular soil slope" Proc.Int.Symp.on Earth Reinforcement. 1. 803-808 (1996)
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[Publications] 浅岡 顕: "過圧密粘土の進行性破壊の実験と解析" 第8回地盤工学シンポジウム論文集. 1. 1-4 (1996)
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[Publications] 関口 秀雄: "遠心力場における進行波造波システムの開発とその適用" 京都大学防災研究所年報. 39・B-2. 15-26 (1996)
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[Publications] 吉田 秀典: "マイクロメカニクスに基づく岩盤の連続体モデルと大規模空洞掘削の解析" 土木学会論文集. III-34. 23-41 (1996)