1995 Fiscal Year Annual Research Report
景域環境体ユニットを用いた地域環境表現と都市開発事業に関する研究
Project/Area Number |
07305029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
池田 孝之 琉球大学, 教養部, 教授 (70145548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神吉 紀世子 京都大学, 工学部, 助手 (70243061)
阿部 成治 福島大学, 教育学部, 教授 (50044566)
水原 渉 佐賀県立短期大学, 工学部, 教授 (70166031)
岡村 勝司 長野県, 生活環境部, 参事 (90018002)
三村 浩史 京都大学, 工学部, 教授 (50025912)
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Keywords | 景域環境ユニット / 地域環境表現 / 都市開発事業 / ビオトープ |
Research Abstract |
<景域要素リストの作成および景域環境体ユニットの作成> (1)京都、岡山、沖縄の都市郊外の3事例、および大阪の初期の住宅団地に調査対象地区を設定し、景域要素の抽出、地形条件との対応、さらに開発動向との対応を検討し、景域要素リストを作成した。 (2)(1)の現地調査地区において、住民の活動と認識を、土地改良区、町内会を対象にヒヤリング、アンケート、現地観察によって、1)環境の維持管理活動として、農業水利施設管理、地区内道路清掃・修理、草刈り、2)環境によって誘発される活動として、散策・鑑賞、遊び、集会場所、学習等の活動が多様に展開する場所とその条件を調査した。同時に、当該地域の約50年間の景域の変遷をヒヤリング調査した。 (3)平成7年10月に京都大学に招へいされていたドイツ・ア-ヘン工科大学景域生態学科のクラウゼ教授と共同討論と現地調査を行い、ドイツのビオトープ分類による景域保護システムの検討を行い、さらに(1)で制作した景域要素リストから、環境変化に敏感な要素の抽出、対策、今後予想される土地利用変更に対する景域要素の保全策の考察を行った。 (4)以上の結果をもとに、景域環境体ユニットの試作を行った。住民の活動の展開する土地単位に適応し((2))、自然環境に重要な景域要素の組み合わせパターンを抽出し((1)(3))、頻出現度の高いものを順に景域環境体ユニットとして設定し、(1)の現地調査地区の景域環境体ユニットを3次元的に組み立てた。以上の作業を統合して、各々の景域環境体ユニットについて、構成景域要素の種類と容積、ならびに自然環境の多様性の確保への貢献の判定方法について検討した。
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