1997 Fiscal Year Annual Research Report
景域環境体ユニットを用いた地域環境表現と都市開発事業に関する研究
Project/Area Number |
07305029
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
池田 孝之 琉球大学, 工学部, 教授 (70145548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神吉 紀世子 和歌山大学, システム工学部, 助手 (70243061)
海道 清信 名城大学, 都市情報学部, 助教授 (80278332)
阿部 成治 福島大学, 教育学部, 教授 (50044566)
水原 渉 滋賀県立大学, 工業部, 教授 (70166031)
三村 浩史 関西福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50025912)
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Keywords | 景域環境体ユニット / 地域環境表現 / 集落環境保全 / 環境保全型都市開発 |
Research Abstract |
本研究は、地域の環境特性を把握する方法として「景域環境体ユニット」という新しい空間表現手法を開発し、自然環境の豊かさを維持・発展させるための今後の市街地整備や各種の開発事業が具備すべき環境特性を、開発指導・許可基準、設計マニュアルとして立体像として表現する計画技法を導き出すことを目的としている。このため、平成7〜9年度にかけて研究を行った。 これまで、研究対象地とする事例を、大阪、岡山、沖縄等に選び、土地利用現況や開発状況を調査し、景域環境の構成や変化のパターンを把握する作業を行った。さらに、研究対象地の住民の環境維持管理活動や環境に関わる諸活動についての実態調査を行い、景域環境と住民の活動の関係性の考察を行った。これらの結果をもとに、対象事例対して景域環境体ユニットの設定と開発による景域変化の表現のための適用の試行を行った。これにより、従来土地利用分類の凡例によって立案されていた種々の事業計画に適用できる空間単位の試設定を行うことができた。 平成9年度は、各対象地の特性を考察した上でこれらの事例研究の成果を一般化し、法定都市計画、マスタープラン、地区計画、農村基盤整備計画等、自然融和型の計画作成のために適用可能な区域指定の方法を検証した。同時に、個々の開発事業に対応する適用可能性、すなわち、宅地開発指導要網、市街地再開発事業、集落再整備等の計画手法への適用可能性を検討した。 これらにより、「ドイツの都市および地域計画における地域環境管理の方法」「景域環境体ユニットと地域環境表現」「日本の都市計画と地域環境保全」「地域に根差した参加型環境保全・改善システム」についての具体的な提言が出来た。最終年度のまとめとして、研究成果報告書を作成した。
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