1995 Fiscal Year Annual Research Report
ミクロおよびマクロトライボロジー問題の破壊力学による解明
Project/Area Number |
07305050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村上 敬宜 九州大学, 工学部, 教授 (10038010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 寿一 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016417)
久保 司郎 大阪大学, 工学部, 教授 (20107139)
尾田 十八 金沢大学, 工学部, 教授 (30019749)
小倉 敬二 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (70029007)
石川 博将 北海道大学, 工学部, 教授 (80001212)
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Keywords | トライボロジー / 破壊力学 / 弾塑性力学 / 接触応力 / 残留応力 / サーモグラフィー / 逆問題解析 / 新素材 |
Research Abstract |
(1)トライボロジー問題の解決のためには、物体どうしが接触するときの応力場を詳細に解析することが必要であり、そのための実験的手法としてサーモグラフィーによる非接触応力解析法が有望視されている。本年度はまず、サーモグラフィーを利用して接触部の温度分布測定と疲労損傷の関係について調査した。 (2)サーモグラフィーでは表面の応力のみ測定可能であることや主応力和(応力の第1不変量)のみ計測され、個々の応力成分を分離決定できない原理上の欠点がある。これに対して、研究代表者は応力成分の分離を可能にする基本的な条件を理論的に考察し、実際問題のほとんどについて上述の難点を解決できる手法を開発した。 (3)サーモグラフィーの原理的欠点を克服できたことは、接触応力場の計測法を確立する上で大きな意義がなる。なお、接触応力場の弾塑性応力解析プログラムはすでに開発済みのため、今後は解析と実験の両方からミクロとマクロのトライボロジー問題にアプローチできることになる。 (4)圧延ワークロールのスポーリング損傷の事例を調査し,破壊力学的課題を明確にした. (5)繰返し接触応力下の材料の構成式を提案した.
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