1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07306012
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
笹尾 彰 東京農工大学, 農学部, 教授 (70032993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 徹 東京大学, 大学院・農学生命研究科, 助手 (60172227)
大角 雅晴 石川県農業短期大学, 助教授 (40203715)
酒井 憲司 東京農工大学, 農学部, 助教授 (40192083)
村瀬 治比古 大阪府立大学, 農学部, 教授 (20137243)
澁澤 栄 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助教授 (50149465)
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Keywords | ファイトテクノロジー / 生物モデル / 生体情報 / 耕地 / 栽培システム / 自律システム / ロボット / 生態系 |
Research Abstract |
平成9年6月のファイトテクノロジー研究会の席で研究の進展状況の情報交換及び最終年度の取りまとめに関する打ち合わせを行った。各研究グループの研究成果は以下の通りである。 1)生体情報解析グループ : 静磁場に対する根成長の応答特性の同定に成功し(笹尾・澁澤),また顕微鏡を利用した気孔反応特性の計測を可能にした(難波)。温度環境変化に対する植物応答の画像計測(清水),及び有限要素・遺伝的アルゴリズムを利用した植物組織内の熱的環境最適化アルゴリズム(村瀬)の構築にそれぞれ成功した。 2)生物モデリンググループ : テーブルLシステムを利用した花序発達・開花のモデル(林),相互相関関数を利用した根診断モデル(鳥居),生態力学系のカオス制御モデル(酒井),根系成長場の概念モデル(澁澤),などを構築した。 3)耕地栽培システム解析グループ : オ-ガニツクマルチを利用した無除草・不耕起栽培システム(荒木),水耕栽培法による土壌肥沃性の可視化と診断手法の開発(関本),水田及び畑地の土壌パラメータマップとサンプリングサイズの検討(笹尾,酒井,澁澤),水稲の葉色測定法(大角)などの諸課題を達成した。 4)自律生産システムグループ : キクの挿し木ロボットの製作(近藤・門田),接ぎ木苗生産システムにおける活着過程の改善(西浦),画像処理による果実の認識(桶)などに関する諸成果を得た。 5)生体システムを利用した植物生産工学に関連して,ファイトテクノロジーの研究方法論上の整理を行い,また精密ほ場管理(Prcision Farming)の学問的特徴を解明した(澁澤) 6)以上の研究成果をとりまとめ,報告書を出版した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 澁澤 栄: "植物の根に関する諸問題(53)作物根系の形態モデリング" 農業および園芸. 72・12. 1325-1328 (1997)
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[Publications] 鳥居 徹: "相互相関関数を利用した移植による植物の植傷み回復の診断法" 植物工場学会誌. 9.3. 199-207 (1997)
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[Publications] N.Kondo: "Identification of Agricultural Robotic Systems" 11th IFAC Symposium on System Identification 97,SICE. 14. 1825-1829 (1997)
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[Publications] S.Oke et al.: "Recognition of Fruits by Image Processing" Proceedings of IFAC Control Applications in Post-Harvest and Processing Technology. 129-134 (1997)
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[Publications] Y.Nishiura et al.: "Identification of a wilting behavior of a tomato seedling for an acclimation system of grafted seedlings" SYSID97 11th IFAC. 14. 1799-1802 (1997)
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[Publications] N.kondo et al.: "Basic study on chrysanthemum cutting sticking robot" Proceedings of International Symposium on Agricultural Mechnization and Automation. 1. 93-98 (1997)