1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07307001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野間 昭典 京都大学, 医学研究科, 教授 (00132738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 治紀 京都大学, 医学研究科, 教授 (30126015)
赤池 紀生 九州大学, 医学部, 教授 (30040182)
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Keywords | イオンチャネル / 細胞機能分化 / トランスポーター / 受容体 / 心筋 / 平滑筋 / ニューロン |
Research Abstract |
平成7年10月26-27日に京大会館において班会議を行い、研究課題に関する研究成果を交換した。野間・鷹野はラット心房筋におけるムスカリン性Kチャネルの発生学的研究を行った。この電流は胎生12日頃より活性化が見られるが、初期にはムスカリン受容体とアデノシン受容体の両者によって同程度に活性化されるが、神経支配が働き始める出生5-10日頃より後者による活性化が著しく減弱することを見いだした。アデノシン受容体の退化が考えられたので、今後分子生物学的検討を行う。亀山は心筋Caチャネルの機能維持に関わる細胞内蛋白質物質が存在する分画を特定し、この物質の性質に関する研究を進めている。岡田・富永は心筋クロライドチャネルについて生理学的性質を明らかにし、cAMP依存性チャネルは心室に分布し、心房には殆ど存在しないことを明らかにした。堀江はこのチャネルの細胞内制御について研究し、少なくともATP結合部位は4カ所存在し、それぞれによるチャネル活動の変化について明らかにした。倉智・堀尾は内向き整流性Kチャネルを数種類分子生物学的に同定し、KAB-2タイプが網膜ミューア細胞に発現していることを発見し、この細胞によるKイオン輸送との関連を明らかにした。赤池は加齢に伴うニューロンのNMDAチャネルの変化について明らかにした。久場は細胞内Ca濃度の測定から従来指摘されているCa放出チャネルでは説明困難な反応を発見し、新たなタイプのチャネルの存在を指摘した。瀬山は心筋Caチャネルの活性化維持に細胞内のMgが密接に関連していることを示し、これを説明する仮説を発表した。高橋は細胞分化とギャップジャンクション結合の関係を詳細に調べ、これによる分化の進行を抑制する作用の存在を指摘した。大森はGABA受容体活性による音源定位のメカニズムに関して、その中枢機序をシナプスメカニズムによって説明した。北里・尾松はグルコーストランスポータの役割についてβ細胞で研究し、これにCaイオンが共役していること明らかにした。鈴木・山本は平滑筋細胞の張力受容性チャネルの性質を詳細に調べ、これが非選択性陽イオンチャネルであり、32と48pSのコンダクタンスを示すことを発見した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Mitsuiye, T: "Inactivation of the ordial Na channels in guima-pig Ventricolar cells through the open state." Journal of Pfrpilogy. 485. 581-591 (1995)
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[Publications] Manabe, K: "Classifiation of ion channels in the lcomiral and abhiminal nembranes of zuinea piy endocardial endorhelial alls" Journal of Phyiology. 484. 41-52 (1995)
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[Publications] Ebihara S: "Grasuicidin perforated pateh socorching : GABA nespsnse in manmalian neusons with intact intraullular chlorlde." Journal of Phyiology. 484. 77-86 (1995)
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[Publications] Kataoka, Y: "Glutamate is the most likely neuratranenitter released from hair cells of chich cochlea" Journal of Neurophysiology. (in press). (1996)
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[Publications] Tominaga, M: "Glibenclamick, an ATP-seusiture E channel blocfur, inhibd cAMP-aetuiateel I-conductane" Circulation Research. 77. 417-423 (1995)
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[Publications] Yoshigaki, K: "Ca^<2T>-induceed Ca^<2T>-release and its actuition in respnse to a single actor potential is ralfit otie gangtion cells." Journal of Physiology. 486. 177-187 (1995)
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[Publications] Takahashi, K: "Neuronal ecutability is induced by all-all intractions during early embryogeneses" Pispent-Dev-Neurobid.2. 317-325 (1995)
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[Publications] Yamesela, M: "Spermine gats innord rcotfpiy nuseorine but ot ATP-seation K^T channels in roffiatual myopbs." Journal Biological Chemistry. 270. 9289-9294 (1995)