1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07307002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
森本 武利 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30079694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細見 弘 香川医科大学, 医学部, 教授 (70030864)
根来 英雄 福井医科大学, 医学部, 教授 (90018903)
竹井 祥郎 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (10129249)
白木 啓三 産業医科大学, 医学部, 教授 (00035453)
河南 洋 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (00049058)
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Keywords | 水分代謝 / 環境適応 / 飲水行動 / 中枢性体液調節 / 水代謝の比較生理学 / 水分代謝と体温 / 水分代謝と循環 / 予測制御 |
Research Abstract |
平成7年8月31日-9月1日に京都において班会議を開催し、各班員の今日までの研究の纏めを紹介し、同時に各々の研究に対し、それぞれの立場から情報の提供および討議を行った。従来各個に体液調節機転に関する研究を進めて来た生理学者が一堂に会し、それぞれ1時間の持ち時間で今までの各自の研究について報告し、またそれぞれの情報を交換すると共に将来の研究方向について討議することが出来、その成果は大きかった。 それぞれの研究成果としては、中枢性体液調節へのサイトカインの影響、ことにIL-1βによる飲水行動および尿ナトリウム、カリウム排泄の抑制反応にAV3V等の関与すること(河南)、頚下浸水による体液量の変化(白木)、比較生理学的考察より、アンギオテンシンIIは水分の保持に必要であること、ANPはナトリウムの排泄に関与すること(竹井)、ラットにおいて、正中視索前核がADH分泌に関与していること(根来)、肝門脈系のナトリウム受容器が体液調節の予測制御系として働くこと、エストロゲンがAVP分泌に抑制的に作用すること(赤石)、SON神経細胞への浸透圧の作用は前および後シナプス性に作用すること(山下)、ステロイドホルモンが受容体を介し神経細胞や内分泌細胞の細胞死、形態形成、その他多様な作用をもつこと(河田)、水分代謝と循環調節の接点としての中心静脈圧の重要性(森本)などが報告された。 現在、その成果をふまえて各自の研究を進めている。平成8年度には、出来るだけ遅い時期を選び、2年間の研究成果を持ち寄り、再度十分の時間を掛けた討議を行うことを予定している。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] M.Kawata: "Roles of steroid hormones and their receptors in structural organization in the nervous system." Neurosci.Res.24. 1-46 (1995)
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[Publications] T.Nagatomo: "Transient outward current in adult rat supraoptic neurons with slice patch-clamp technique." J.Physiol.485. 87-96 (1995)
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[Publications] H.Aradachi: "Median preoptic neurones projecting to the supraoptic nucleus are sensitive to haemodynamic change." J.Neuroendocrinol.(in press.). (1996)
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[Publications] F.Wada: "Mechanism of hypodipsia during head-out water immersion in men." Am.J.Physiol.268. R583-R589 (1995)
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[Publications] H.Morita: "Role of hepatic receptors in controlling body fluid homeostasis." Jpn.J.Physiol.45. 355-368 (1995)
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[Publications] K.Nagashima: "Relationship between atrial natriuretic peptide and plasma volume during graded exercise with water immersion." J.Appl.Physiol.78. 217-224 (1995)
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[Publications] K.Shiraki: "Exercise and Sports Sciences Review,Vol.23" William & Wilkins, 459-485 (1995)
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[Publications] J.Greenleaf: "Body fluid Balance:Exercise and Sports" CRC Press, 1-17 (1996)