1996 Fiscal Year Annual Research Report
転写伸長因子S-II因子族の高次構造レベルでの機能解析
Project/Area Number |
07307023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (70242089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 一夫 東京大学, 薬学部, 教授 (70196476)
佐藤 能雅 東京大学, 薬学部, 教授 (30150014)
名取 俊二 東京大学, 薬学部, 教授 (50012662)
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Keywords | 転写調節因子 / 転写基本因子 / 相互作用 / 転写伸長因子 / 転写調節 / ドメイン構造 / S-II / RT-PCR法 |
Research Abstract |
転写伸長因子S-IIの転写伸長段階における機能及び組織特異的なS-II因子族の存在意義の理解を三次構造レベルで明らかにすることを目的とし、まずそのような解析に必要な多種のタイプのS-II因子族を様々な種、組織から単離し、その構造・機能解析を試みた。 1)組織特異的なマウス・ラットS-II因子族の単離とその解析 マウス・ラットを用いてRT-PCR法により、S-II因子族をコードするcDNAを各々3種単離することに成功した。これらを用いて精巣分化時期におけるS-II因子に対応するmRNAの発現パターンを解析した。その発現は減数分裂前は行われていないものの、減数分裂に伴い発現が顕著に増加していることが示され、発生特異的な発現制御を受けていることが明らかとなった。現在、組織特異的・発生特異的な転写伸長反応制御を理解する目的で、それらS-II因子族の果たす役割を理解するための機能解析を各々の組織で大量に特異的に発現する遺伝子を用いて行っている。 2)遺伝学を用いたS-II因子族の機構解析 分裂酵母S-II遺伝子を用いて、S-IIの機能解析を進めた。また、S-IIは酵母において必須遺伝子でないことから、ファミリーが存在しているのではないかと想定して、構造類似因子を検索したところ、3種の因子が弱いながらもS-IIのzinc family領域に相同性を有していることがわかった。それら3種とS-IIの関連性について機能解析を遺伝学的に進めている。また、出芽酵母を用いて、S-II因子の条件致死変異株に対する抑制因子の単離を行った。
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[Publications] M.Bando,S.Ijuin,S.Hasegawa & M.Horikoshi: "Involvement of the histone fold motifs in the mutual interaction between human TAF_<II>80and TAF_<II>22 subunits of TATA box-binding factor TFIID" J.Biochem.(in press). (1997)
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[Publications] T.Umehara,S.Kida,S.Hasegawa,H.Fujimoto & M.Horikoshi: "Restricted expression of a member of the transcription elongation factor S-II family in testicular germ cells during and after meiosis." J.Biochem.(in press). (1997)
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[Publications] T.Ito,Q.Xu,H.Takeuchi,T.Kubo & S.Notori: "Spermatocyte-specific expression of the gene for mouse testis-specific transcription elongation factor S-II" FEBS Lett.385. 21-24 (1996)
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[Publications] N.Adachi,T.Kubo & S.Natori: "Purification,characterization,and cDNA cloning of ABP-2(Arylphorin gene-specific binding protein-2)that specifically binds to the ABP-1-binding sequence in the arylphorin gene of sarcophaga peregrina" J.Biochem.120. 1239-1246 (1996)