1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07307032
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
|
Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
山田 了 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103351)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 元 昭和大学, 歯学部, 教授 (60014122)
前田 勝正 九州大学, 歯学部, 教授 (00117243)
三木 靖夫 大阪大学, 歯学部, 助教授 (80165993)
加藤 熙 北海道大学, 歯学部, 教授 (60001020)
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
|
Keywords | 組織誘導再生法 / 歯周病 / 組織再構築 / 吸収性膜 / 非吸収性膜 / BMP / b-FGF |
Research Abstract |
GTR法の問題点のうち次の重要な3点にしぼって解明し,臨床応用可能な治療法を見いだすことにある.1)根表面への歯根膜由来細胞の伸展をより増大させる.2)GTR法によって獲得する新生骨量の増大.3)保護膜の非吸収性膜より,吸収性膜への転換. 本年度の研究実績の概要 1)ビ-グル犬を用い人工的ClassII根分岐部病変を作製,bFGF投与部位で,新生骨組織量,新生骨量,新生セメント質量,新生結合組織性付着量はコントロール部に比較して明らかに大であった.(三木) 2)BMPを生体内吸収性のコラーゲン膜に応用し,GTR法を行う. すなわち,ネコの犬歯に水平的骨欠損を作製,この部に先の膜を用いた結果,新生セメント質が形成され新生骨と根面が一部癒着していた.(加藤)3)歯周炎患者II級根分岐部にGTR用ゴアメンブラン【○!R】を応用した結果,骨の再生を伴った治癒が得られた.(中村) 4)歯周炎局所における歯肉線維芽細胞(GF)の細胞的性状を検索した結果,ALP陽性GFの標識率がALP陰性GFより低く,ALP陽性GFの増殖能はALP陰性GFより低いことが証明された.(前田) 5)GTRに用いる吸収性膜の開発で乳酸・グリコール酸共重合体膜を成犬,垂直性骨欠損部に応用,非吸収性膜と同等の治癒を得た.(山田) 6)象牙質面と再生歯周組織との界面にはOPN,BSPを始めとする非コラーゲン性骨蛋白が関与し,硬組織形成に関しても多彩な機能を有している.(東) 7)抜歯直後の歯根膜組織をHAPやコラーゲンゲルと共に骨内及び皮下移植を行っている.(阿部) 8)活性型ビタミンD_3レセプターは硬組織形成過程において重要な働きを有しており,このレセプターは歯根膜芽細胞に観察され,この細胞自身が産生する因子によって誘導される.(西村) 9)BCP, HAP及びTCPのセラミツクスを担体としrh BMP-2をラット背部皮下へ移植した結果BCPがrh BMP-2の担体として有効であることが示唆された.(石川)
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 日下部善胤: "GTRによる2級根分岐部病変治療の効果" 日本歯周病学会会誌. 37. 186 (1995)
-
[Publications] Tatsuya Abe: "Isolation of alkaline phosphatase positive gingival fiblroblasts from patients with chroniciflammutory diesese" J. Periodont. Resea.15(in press). (1996)
-
[Publications] 山之内 一也: "生体内吸収性膜を用いたGTRに関する実験的研究" 日歯保誌. 35. 895-902 (1992)
-
[Publications] 石川 烈: "Recombinant human bone morphogenetic-2の歯周組織に対する影響" 炎症. 16(in press). (1997)
-
[Publications] Washio, H.: "The role of la, 25-dihydroxy vitamin D_3 in calcification induced by human periodontal ligament fibroblasts." Inter, Confere, Periodont, Resear,. Sep. 13-17 (1995)