1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07308002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
|
Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
片山 倫子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (20056386)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大浦 律子 大阪薫英女子短期大学, 家政学科, 教授 (10149552)
瀬口 和義 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (70098515)
藤井 富美子 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (40047056)
田川 美恵子 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80031699)
阿部 幸子 青山学院女子短期大学, 家政学科, 教授 (80084226)
|
Keywords | 石けん / 生分解 / 光分解 / 界面活性剤 / 蛍光増白剤 / 亜硫酸ガス / 染料 / 脱色速度 |
Research Abstract |
衣料用合成洗剤の主成分である界面活性剤の生分解性をリバーダイアウェイ法により調べたところ、石鹸LAS共存系(静置法)において石鹸濃度が増加すると溶存酸素が低下しLASの分解が遅延した(阿部)。 瀬田川の水で7日間振盪培養しメチレンブルー活性による界面活性剤の残留量を調べたところ生分解速度はAS>AES>AOS>LASの順であった(田川)。 静置法でPOE系非イオン界面活性剤の生分解性はフェニル基を有しアルキル鎖長が長いものほど分解が遅くなった(小林)。 光半導体触媒Tio_2を用いてLASの光分解率を調べたところUV-ランプで7日間照射が97%自然光が53%でUV光の強度が大きいほど分解が促進される。Tio_2懸濁液によるLASの光分解は反応系中のpHと電解質濃度に依存する(藤井)。 洗剤用のトリアジニルスチルベン系蛍光増白剤の光分解性を水溶液で調べたところ初期に急激な光異性化が生じ、後にスチルベン骨格の開裂を含む分解が始まり、5日以降は有機炭素が減少し無機炭素が増加する(生野)。 ビススチリルビフェニル系蛍光増白剤の光分解生成物の1つにブタン資化性菌によって容易に生分解する物質を見い出し、この化学構造を明らかにした(片山)。 染料の生分解性については、銅フタロシアニン染料の分解菌KW-1株による分解挙動を確認しこの菌株のだす酵素による脱色挙動を追跡した(片山)。 アゾ染料(水溶性、非水溶性)は、NO_2により自触反応とみられる異常分解が生じ、ニトロソ化を伴ったニトロ化合物を単離し、SO_2では著しいpH依存性を示す分解が生じ、スルホン酸の付加物を単離した、光との複合効果を検討中である(瀬口)。 置換基の異なるアゾ染料に対する過酸化水素の酸化速度を調べ、ペルオキシダーゼの触媒作用により中性付近での脱色処理が可能であることを明らかにした(大浦)。
|
Research Products
(1 results)