1997 Fiscal Year Annual Research Report
科学館データベースの構成とネットワーク化に関する-研究
Project/Area Number |
07308010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60251568)
牟田 博光 東京工業大学, 工学部, 教授 (70090925)
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
山内 裕平 茨城大学, 人文学部, 講師 (50252565)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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Keywords | 科学館 / データベース / インターネット / WWW / HTML / 生涯学習 |
Research Abstract |
本研究は、科学館相互をネットワークする分散型マルチメディアデータベースの構成を、その教育利用環境を含めて検討し、実践を通して開発や改善を行うことにある。最終年にあたる平成9年度は、前年度までの研究内容を深める一方、実際の科学館がWebサイトを公開する場合の問題点を実例を元に検討すると共に、これまでの研究のまとめを行った。 1次情報の公開では、インターネット上のWebサイトで、展示品や関連情報を公開する科学館が増えているものの、その過程では情報公開に対する障壁など問題が山積していること、質問に対する迅速な応答は公式ルート以外のボランティア活動に負う部分が大きいこと、専門分野を補完するなどの目的で相互接続への期待は大きいものの、現実には解決すべき課題が多いことなどが示された。Webサイト上で提供する生涯学習プログラムについても、研究協力者が運営するサイトによる実践過程を追跡した結果、情報の更新頻度や利用者の相互交流が重要な役割を担っていることが明らかとなった。また、ネットワーク上でリアルタイムの測定データを提供する場合の問題点等を明らかにするため、紫外線センサとデータベースによる情報提供方法に関する実験を行った。 さらに学校との連携では、総合学習等で利用する2次情報の提供が有効であることから、研究協力者が構築するキーワード検索が可能なサイトと、これを利用する形で実施された授業の状況から、深化した知的欲求を満たす詳細な個別情報を直接、探索できることの重要性が示された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 前迫孝憲: "教育用コンピュータのための地震センサとネットワーク利用" 日本科学教育学会第21回年会論文集. 47 (1997)
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[Publications] 吉田健 他: "科学館展示観覧前後における観覧者の心拍呼吸性変動に関する研究" 日本科学教育学会第21回年会論文集. 435-436 (1997)
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[Publications] MORIKAWA, MAESAKO: "Hyper Mirror : a Video-Mediated communication system" CHI97 Human Factors in Computing Systems. 317-318 (1997)
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[Publications] 前迫孝憲 他: "地域ネットワークと学校の連携" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 2. 151-152 (1997)
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[Publications] 山城新吾 他: "教育用環境測定WWWネットワークの開発" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 2. 149-150 (1997)
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[Publications] 佐野彰: "インターネット上における学習環境の構築" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 2. 309-310 (1997)
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[Publications] 松下幸司: "ネットワーク上における博物館ボランタリーデータベースのコーディネートに関する研究(2)" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 2. 275-276 (1997)
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[Publications] 菅井勝雄 他: "教育工学における社会的構成主義の研究方法論の検討" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 1. 25-28 (1997)