1995 Fiscal Year Annual Research Report

大都市における廃棄物減量・資源リサイクル型社会の構築

Research Project

Project/Area Number	07308044
Research Category	Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
Research Institution	Hokkaido University
Principal Investigator	田中信壽北海道大学, 工学部, 教授 (90133701)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	高月紘京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228) 東海明宏岐阜大学, 工学部, 助教授 (90207522) 北脇秀敏東京大学, 工学部, 客員助教授 (60251344) 田中勝国立公衆衛生院, 廃棄物工学部, 部長 (50106225) 松藤敏彦北海道大学, 工学部, 助教授 (00165838)
Keywords	廃棄物 / 都市ごみ / ごみ減量 / 資源リサイクル / 大都市
Research Abstract	本研究のテーマは,全ての政令都市(13都市)のごみ流れを明確にして,各都市のごみ政策を比較検討し,これからの大都市でのごみ政策を飛躍的に発展させようとするところにある(共通課題)。合わせて,大都市でのごみ政策の研究上必要な課題を,参加研究者の得意分野において研究課題設定して研究を行おうというものである(個別課題)。本研究は2ヶ年計画の研究で本年度は初年度である。共通課題については,全ての政令都市から最近5ヶ年間のごみ関係の資料を収集し,田中信寿・松藤がごみ流れ図を作成しつつある。個別課題については,田中勝は「リサイクル促進への経済的インセンチブの研究」で,従量制に基づく有料化,埋立税等について理論的にその効果,導入の手順などを検討している。北協は「都市ごみの将来変化が処理処分に及ぼす影響に関する研究」で,将来のごみ量・ごみ質の予測式を作り,ごみの変化が処理処分方法にどのような変化を与えるかを研究している。東海は「廃棄物流れからみた中部圏自治体の分類」で,パターン分類及び教師なし分類手法を用いて各自治体の特徴を把握しつつある。高月は「都市への資源流入量と潜在廃棄物量の研究」で,資源あるいは廃棄物のフローとストックの観点から,都市の物質代謝機構を明らかにしつつある。古市は「資源と環境を配慮した廃棄物循環型社会の構築」で,大都市のごみ処理基本計画が歴史的にどのように変化してきたかを研究することで,住民,事業者,行政の役割を明らかにしつつある。花嶋は「資源化施設における資源回収量の研究」で,資源化施設のごみ減量・減容・再資源化効果について明らかにしつつある。