1996 Fiscal Year Annual Research Report
大学等におけるアイソトープ取扱施設からの放射性廃棄物の削減と安全取扱
Project/Area Number |
07308045
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
巻出 義紘 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (40011746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野川 憲夫 東京大学, アイソトープ総合センター, 助手 (60208311)
斎藤 直 大阪大学, ラジオアイソトープ総合センター, 助教授 (50153812)
大西 俊之 北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (00000943)
大崎 進 九州大学, アイソトープ総合センター, 教授 (90037276)
西澤 邦秀 名古屋大学, アイソトープ総合センター, 教授 (30022809)
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Keywords | ラジオアイソトープ / 放射性廃棄物 / アイソトープ / 液体シンチレーター / 放射性有機廃液 / 焼却処理 / 減容処理 |
Research Abstract |
先端科学研究で多方面に利用されているラジオアイソトープは、一部が使用中に低レベルの排気・排水として環境中に放出され、大部分は使用後に放射性廃棄物として容器に収納して依託廃棄されるか、アイソトープ取扱施設で保管されることになる。本研究では、全国の国立大学アイソトープ総合センターの教官が連携して、大学等のアイソトープ取扱施設で生じる放射性廃棄物の安全取扱法および処理法の改善と削減法を重点的に検討してきた。2年間の研究成果は以下のとおり。 紙・布などの可燃物やプラスチックなどの難燃物について、焼却、低温灰化、あるいは乾溜などの減容処理により、アイソトープがどのような挙動を取るかを各種条件下で調べ、減容の効率、アイソトープの拡散防止と回収方法についての指針を得た。 一方、科学技術庁から許可を得て、先端料学研究で頻繁に使用される5核種を含む液体シンチレーター廃液を種々の条件で試験焼却し、焼却中および焼却後におけるこれらアイソトープの排気、排水への移行率と化学形ならびに装置内の残存率などを調べた。得られた実測データをもとに、より高濃度の廃液焼却処理における問題点と可能性を明らかにし、アイソトープ廃液焼却処理における安全指針となる結論を得て、今後、論文に発表するとともに、科学技術庁等にその指針の適用を要請して行く予定である。 また、各種廃液中のアイソトープを沈殿、吸着、交換、分溜等の分離法により除去する可能性、アイソトープ実験で使用した器具や容器を再利用するための洗浄法など、各種放射性廃棄物の減容・削減法についても検討を行った。
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