1997 Fiscal Year Annual Research Report
学習障害ハイリスク児における学習困難の発生要因と学校適応に関する研究
Project/Area Number |
07309014
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
原 仁 国立特殊教育総合研究所, 病弱教育研究部, 部長 (40120034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三石 知左子 東京女子医科大学, 母子総合医療センター, 講師 (60174067)
三科 潤 東京女子医科大学, 母子総合医療センター, 助教授 (60277192)
小原 明 東邦大学, 医学部・小児科, 講師 (00142498)
月本 一郎 東邦大学, 医学部・小児科, 教授 (70100964)
篁 倫子 国立特殊教育総合研究所, 病弱教育研究部, 主任研究官 (10280570)
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Keywords | 学習障害 / 学習困難 / 極低出生体重児 / 白血病児 |
Research Abstract |
本年度までに集積した資料をまとめ報告書を作成した。極低出生体重児群に関しては64例の資料に基づき、6つの検査項目ごとにその結果を報告した。6つの項目とは、WISC-R知能検査、学習障害児診断のためのスクリーニング・テスト(PRS)、小林-フロスティッグ・ム-ブメントスキルテストバッテリ-(MSTB)、ミニモーションロガーアクティグラフ(AMI社製)による体動量測定、S-M社会生活能力検査、AN-エゴクラムである。小児がん群に関しては、46例の資料が収集できた。前述の6項目の内、PRSと体動量測定を除く4項目のまとめをした。詳細は本研究の報告書を参照されたい。 論文発表としては、研究分担者の篁倫子を筆頭著者として「超低出生体重児の学童期の認知発達-経年比較と正期産成熟児との比較-日本未熟児新生児学会雑誌10:63-73,1998」、研究協力者の四倉まり子を筆頭著者として「就学年齢に達した超低出生体重児のActigraphによる体動量の検討.、小児の精神と神経(印刷中)」、研究分担者の三石知左子を筆頭著者として「極低出生体重児の利き手の変化に関する検討.小児保健研究(印刷中)」などがある。また、学会口演としては、日本LD学会第6回研究大会で「治療後の急性リンパ性白血病児の認知機能」を発表する機会があたえられた。 極低出生体重児群については、将来の課題として、学習障害ハイリスク児の学習困難の評価方法の確立、9歳(当面の評価年齢)以降の状態像の変化の追跡および今回の研究結果と再評価(13歳を予定)の結果との比較などがある。また、小児がん群の研究は、言わば予備的段階なので、本格的な追跡研究の計画と実行が必要となろう。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 原 仁: "極低出生体重児の就学猶予" Neonatal Gare. 10. 1014-1018 (1997)
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[Publications] 三科 潤, 三石知左子, 原 仁, 篁 倫子: "超低出生体重児の長期予後" 小児科診療. 60. 1597-1604 (1997)
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[Publications] Mishina J, Mitsuishi C, Hara H, Takamura T, Sakuma I, Nishida H: "Long-term outcome of VLBW infants" Maternity & Perinatal Care Unit Kyushu Univ. 7. 7-12 (1997)
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[Publications] 篁 倫子, 原 仁, 三石知左子, 三科 潤, 山口規容子: "超低出生体重児の学童期の認知発達-経年比較と正期産成熟児との比較" 日本未熟児新生児学会雑誌. 10. 63-73 (1998)
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[Publications] 四倉まり子, 大澤真木子, 原 仁, 篁 倫子, 三科 潤: "就学年齢に達した超低出生体重児のActigraphによる体重量の検討" 小児の精神と神経. (印刷中).
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[Publications] 三石知左子, 篁 倫子, 原 仁, 三科 潤, 山口規容子: "極低出生体重児の利き手の変化に関する検討" 小児保健研究. (印刷中).