1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07309018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (80191261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 紀子 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (30222251)
阿部 年晴 埼玉大学, 教養学部, 教授 (50038957)
樫村 志郎 神戸大学, 法学部, 教授 (40114433)
是永 論 札幌学院大学, 社会情報学部, 講師 (50275468)
山田 富秋 山口女子大学, 社会福祉学部, 助教授 (30166722)
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Keywords | 政治的言説 / カテゴリー / エスノメソドロジー / 会話分析 / ビデオ分析 / 相互行為 |
Research Abstract |
本年度は初年度ということもあり、政治に関わる言説や日常的場面の言説における、政治性あるいは権力性とは何かという問題を中心に理論的考察を進めるとともに、幾つかの調査を行った。具体的には、(1)選挙にあける街頭での政治家の演説をヴィデオで録画し、さらにその演説がマスメディアにおいてどのように取り上げられるかを分析した。(2)政治調査における聞き取り調査と電話調査を、実際に調査を行いながら比較検討した。(3)男女間の対面的場面の会話を分析し、その政治性や権力性の問題を分析した。(4)ヴィデオやコンピュータを用いた遠隔的場面での発言や行動を分析し、対面的場面との比較検討を行った。(5)マスメディア、特にテレビニュースにおいて、事件がどのように報道されるかを、特に阪神大震災の分析を中心に行った。(6)救急医療場面において、人々の行動や言説を分析した。こうした分析のなかで、身体的行動を含めた日常的言説の政治性の問題について、一つの知見をえることができた。それは、日常的場面においては、お互いの葛藤や紛争を回避するメガニズムの存在が、お互いを対立的あるいは政治的なカテゴリーで捉えることを可能にさせる。こうしたメカニズムが、他の場面でも働いているかどうかを考えるというのが次の課題である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 山崎敬一: "言語と社会関係のダイナミックス" 月間 言語. 25. 36-42 (1996)
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[Publications] 山崎敬一・山崎晶子: "差別のエスノメソドロジー" 講座 現代の社会学 (岩波書店). 15. (1996)
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[Publications] 山崎敬一・山崎晶子: "虚構としての男と女" 講座 差別の社会学 (弘文堂). 2. (1996)
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[Publications] 山崎敬一他: "CSCWと相互行為分析-テクノロジーのエスノメソドロジー" 現代社会理論研究. 5. 93-126 (1995)