1995 Fiscal Year Annual Research Report
骨・歯牙再建誘導制御の分子生物学的研究に関するネットワークの調査
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07357008
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
永井 教之 岡山大学, 歯学部, 教授 (90085770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 直人 北海道大学, 薬学部, 教授 (40221105)
二重作 豊 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50014197)
坂井 英隆 九州大学, 歯学部, 教授 (80136499)
高木 亨 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (20124696)
久保木 芳徳 北海道大学, 歯学部, 教授 (00014001)
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Keywords | 骨と歯牙の再建 / 遺伝子工学 / 骨結合インプラント / 硬組織誘導 / 細胞増殖因子 / BMP / ネットワーク / 元素分析 |
Research Abstract |
課題名の目的に従って研究分担者9名がテーマ別に分担し,永井が調査を総括した。 「硬組織誘導の制御」研究の現状調査の総括は,永井(病理)が行った。「遺伝子工学による生物学的骨再建の制御」久保木(生化学)は,BMPの在外研究員として海外の調査(H7〜8年)実施。「硬組織誘導性上皮-間葉系組織の制御」福山は,特に歯胚誘導の研究。「石灰化誘導の微小分析制御」川崎は,特に歯の元素分析。「生体材料と骨結合の分子生物学とその臨床応用」村瀬は骨結合インプラント。「骨髄誘導性の骨微小環境の制御」坂井は,特に骨髄の性格の誘導。「骨改造と病態現象の遺伝子解析」山崎は,特に遺伝子欠損マウス。「硬組織基質成分の分子生物学的解析」二重作は,特にEELSによる元素分析法。「エナメル質形成制御の分子生物学的解析」高木は,特にアメロジェニン。「細胞増殖因子と形態誘導の解析」上野は(生体機能学)特にアクチビン,BMPについて。 上記のテーマについて各分担者が全国的に代表的研究論文,研究者及び学会,研究会をリストアップし,代表者が各分野別に研究者のネットワークをつくった。平成8年1月に岡大で骨・歯牙誘導制御の分子生物学をどのように展開し,臨床応用していくかの方向性をさぐった。研究代表者永井は,ネットワークを作成するため,直通FAX086(225)8749,Email nori@dent Okayama-u.ac.jp(Internet adress)を設置した。研究協力学会である日本硬組織研究技術学会,Journal of Hard Tissue Biologyの英文化(4(1),4(2))を支援すると共に特別号(Vol.4(3))に日本学術会議口腔機能学研究連絡委員会シンポジューム記録を企画した。研究分担者は,平成8年度発足重点領域研究に,歯牙・歯周骨・組織再建誘導制御の分子生物学的戦略研究(領域代表者永井教之岡大教授)として申請することに合意した。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 林 勝彦: "エナメル上皮腫,悪性エナメル上皮腫の増殖細胞核抗原(PCNA)による免疫組織化学的検討" 日本口腔科学会誌. 44. 7-13 (1995)
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[Publications] Noriyuki Nagai: "Gene Expression of Bone Matrix Protein mRNA during BMP Induced chondrogenesis and Osteogenesis by in situ Hybridization" Journal of Hard Tissue Biology. 4. 15-23 (1995)
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[Publications] 林 勝彦: "エナメル上皮腫における細胞増殖能と癌遺伝子産物,癌抑制遺伝子産物発現の相関" 岡山歯学会誌. 14. 15-26 (1995)
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[Publications] 米本 嘉憲: "口腔扁平上皮癌における癌抑制遺伝子産物と増殖細胞核抗原(PCNA)の免疫組織化学的検討" 日本口腔外科学会誌. 41. 746-750 (1995)
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[Publications] 井上 正久: "歯原性腫瘍のエナメル基質蛋白,IVコラーゲン,ファイブロネクチン局在の免疫組織化学的研究" Journal of Hard Tissue Biology. 4. 9-14 (1995)
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[Publications] Hitoshi Nagatsuka: "Immunohistochemical study of Cytokeratin Patterns in Follicular and Plexiform Ameloblastoma" Journal of Hard TIssue Biology. 4. 50-56 (1995)
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[Publications] Y.Kuboki: "Two Distinctive BMP-Carriers Induce Zonal Chondrogenesis and Membranous Ossification,Respectively ; Geometrical Factors of Matrices for Cell-Differentiation" Connective Tissue Research. 32. 219-226 (1995)
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[Publications] 今村高行: "骨誘導蛋白(rhBMP-2)による異所性骨形成と骨基質蛋白遺伝子の発現-In situハイブリダイゼーション法による検討-" 岡山歯学会誌. 14. 1-3 (1995)
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[Publications] Hong-In Shin: "The Effect of Engymatic Treatment on Immunohistochemical Staining of Collagen in Mandibular Condyle of Rats" Journal of Hard Tissue Biology. 4. 8-14 (1995)
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[Publications] 永井教之: "アパタイト-骨結合界面の初期石灰化とBMPによる異所性骨誘導" Journal of Hard Tissue Biology. 4. 79-90 (1995)