1998 Fiscal Year Annual Research Report
中途視覚障害者の触読効率を向上させるための総合的点字学習システムの開発
Project/Area Number |
07401007
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Research Institution | The National Institute of Special Education. |
Principal Investigator |
木塚 泰弘 国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 部長 (90000265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 泰志 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (60207850)
松本 廣 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 室長 (60229565)
千田 耕基 国立特殊教育総合研究所, 視覚障害教育研究部, 室長 (40099940)
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Keywords | 点字 / 中途視覚障害 / 触読 / コンピュータ |
Research Abstract |
本研究では、4年間で(1)サイズ可変の点字印刷システムを開発し、個々の触読特性に併せた点字が供給できる体制を保障し、(2)個々の視覚障害者に適した点字サイズを評価する方法を確立し、(3)個々に適したサイズの点字を用いて中途視覚障害者用の点字学習プログラムを作成するという3つのサブ・テーマに関する実践的研究を実施してきた。本年度はその最終年次で報告書の作成を行った。 本報告書では、4年間の研究成果に留まらず、本邦における点字表記や指導方法の変遷を総合的・歴史的な観点から概観し、今後の展望について検討した。報告書は以下の5つの章から構成した。第1章では「点字の表記方法とその変遷」というテーマで日本点字委員会のあゆみから統一点字コード制定にいたるまでの点字表記の変遷をまとめた。第2章では「点字の指導方法」について概観し、効果的な点字触読の指導理論と学習プログラムを紹介した。第3章では「点字の特性と読みやすさの問題」、特に、糖尿病による中途視覚障害児・者の触読困難の原因とその対処方法についてまとめた。また、個々人が読みやすいサイズで点字を印刷するために開発したサイズ可変点字印刷システムについて紹介した。第4章は「コンピュータを用いた点字情報処理」の変遷と最新のシステムの動向について歴史的概観を行った。第5章は視覚障害児・者の情報入手手段としての「点字の歴史と展望」をまとめた。なお、本報告書は視覚障害ユーザのアクセシビリティを考慮し、電子版も同時に作成した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 木塚泰弘: "盲学校の英語教育に望むもの" 盲教育. 87号. 28-30 (1999)
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[Publications] 木塚泰弘: "視覚障害情報処理技術(1998年)" 視覚障害. 160号. 27-29 (1999)
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[Publications] 木塚泰弘: "特集「特殊教育百二十年」21世紀を迎えるにあたって視覚障害教育のあり方を考える" 特殊教育. 94号. (1999)
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[Publications] 香川邦生・木塚泰弘: "「教育ビッグバンとなるか-第三の教育改革と盲学校-」" 視覚障害. 158号. 22-37 (1998)
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[Publications] 小林・小田・佐藤・中野: "高度情報ネットワークを用いた福祉情報化に関する一検討" 電気学会論文誌A. 118-A. 846-854 (1998)
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[Publications] 千田耕基等(編): "視力の弱い子どもの理解と支援" 教育出版, 264 (1999)