1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07401009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 昭英 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00013285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 大樹 東京大学, 史料編纂所, 助手 (80272508)
尾上 陽介 東京大学, 史料編纂所, 助手 (00242157)
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40160379)
田中 博美 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (60111572)
山口 隼正 東京大学, 史料編纂所, 教授 (20013279)
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Keywords | 室町時代 / 公武関係 / 公家 / 日記 / 史料学 / 古記録 / 薩戒記 |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は次のとおりである。 (1)「薩戒記」の諸写本の原本調査を継続 原本調査のために赴いた機関は以下の諸機関である。 筑波大学中央図書館(茨城県)、国立公文書館内閣文庫・宮内庁書陵部・国立国会図書館・国立国文学研究資料館・大東急記念文庫・静嘉堂文庫・慶応義塾図書館・日本大学文理学部・学習院大学附属図書館・無窮会図書館(以上、東京都)、名古屋市蓬左文庫(愛知県)、神宮文庫(三重県)、京都大学附属図書館・京都御所東山御文庫・陽明文庫(以上、京都府)、天理図書館(奈良県)、大阪府立中之島図書館(大阪府)、九州大学文学部(福岡県)、熊本大学附属図書館(熊本県) (2)「薩戒記」の諸写本の系統分類および底本の決定 諸写本の系統分類や書写の過程についての研究を進め、底本とすべき写本を決定した。 (3)室町時代の古記録の逸文の調査 種々の記録の抜粋記事から成る各種の部類記を検討して、室町時代の古記録の逸文を探索した。その結果「薩戒記」の書名をもつ史料には見られない「薩戒記」の逸文を複数個発見することができた。 (4)「薩戒記目録」の翻刻 東京国立博物館所蔵「薩戒記目録」、尊経閣文庫所蔵「薩戒記目録」、同所蔵別本「薩戒記目録」を解読し、翻刻した。 (5)三年間の研究の結果をまとめて、研究成果報告書を作成した。
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