1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07404013
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
堀口 隆良 広島大学, 理学部, 助教授 (40033899)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牟田 泰三 広島大学, 理学部, 教授 (80025353)
高橋 徹 広島大学, 理学部, 助手 (50253050)
遠藤 一太 広島大学, 理学部, 教授 (90033894)
|
Keywords | 希土類原子 / パリティ非保存 / レーザー分光 |
Research Abstract |
本研究の目的は、希土類源子波動関数のパリティ混合度を広範囲の同位体にわたり測定し、電弱標準理論を越える各種理論モデルの検証を行うことにある。平成7年度に於いては、この研究の中心装置であるコンピュータ制御・能動波長安定化リング色素レーザ装置を購入し、入念な調整を行った。平成7年度の研究実績及び得られた結果は以下のとおりである。 1)当初の目的どうり、500kHzの周波数安定度で10THzにわたる波長掃引が達成され、2年度に渡り予定していたレーザ系の整備を単年度で終了できた。 2)これと並行して本実験用の新真空槽、及びそれに組み込む長寿命原子線発生炉と精密電磁場印可装置の製作も終了し、技術的な総合試験を行った。特に、原子線の寿命は従来の約20倍(70時間)に改善された。 3)具体奏には、Sm(Z=60)の原子線を用いて、近接逆パリティ準位の超微細構造、同位体シフト及びシュタルク効果を系統的に測定した。その結果、通常の準位に比べて非常に大きなシュタルク分岐が観測され、これらの準位は本番のAPV実験に極めて有望であることがわかった(Phys. Rev. A(1995)投稿中)。また、これまで達成された技術開発の現状や得られた研究成果を国際会議WEIN'95(Weak and Electromagnetic Interactions in Nuclei, June(1995),Osaka)で口頭発表した。 4)SmやGd原子の多くの準位に対して、ゼーマン・シュタルク効果を系統的に測定中(1996年4月日本物理学会-金沢年会-で発表予定)
|