1995 Fiscal Year Annual Research Report
南海トラフ東部(東海地域)海底の二重沈み込み帯とテクトニクス
Project/Area Number |
07404020
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬川 爾朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 金一郎 東京大学, 海洋研究所, 助手 (70107457)
藤 浩明 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40207519)
徳山 英一 東京大学, 海洋研究所, 助手 (10107451)
末廣 潔 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20133928)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
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Keywords | 南海トラフ / 二重沈み込み帯 / テクトニクス / 銭州岩礁 / GPS受信装置 / 天竜海底谷 / 海底断層 / 海底湧水 |
Research Abstract |
1.銭州岩礁のGPS測量 1995年8月2日から6日にかけて、銭州岩礁の大根岩に上陸し、Ashtec GPS受信装置を使い、岩礁の精密測位を行った。このため、岩礁上に測位の標点を打ち込み、今後の位置標識とした。測定は、2日にわたり、それぞれ6時間の連続観測ができ、標点の位置を、±1cmの精度で決めることができた。来年の再測によって岩礁の動きが分かるに違いない。このために、Ashtec GPS 受信装置を新たに1台購入した。 2.東京大学海洋研究所研究船 淡青丸による調査 11月13日から25日にかけて、熊野灘、天竜海底谷、および南海トラフの地球物理学的調査を行った。調査項目は、海底地震計とエアガンによる音波深査、海底電磁気深査、海底熱流測定、およびGPS観測である。GPSでは海洋ジオイドの研究を行った。 3.東京大学海洋研究所研究船 白鳳丸による調査 1996年2月23日より3月21日までの28日間の中で、天竜海底谷を中心とした大規模な音波深査を行った。65台の海底地震計を設置し、海面からエアガンショットを行い、24チャネル(1200m)のハイドロフォン・ストリーマ-を曳航するという大規模なものである。天竜海底谷、あるいは伊勢湾から、銭州海嶺の西端に及ぶ地域において、南海トラフを東西に分断する大規模な断層があるに違いないと考えているからである。来年度にこの結果が得られる見込みである。 海底湧水計の製作 海底断層域において地下からの湧水の速度を測ることを目的として、熱放散型湧水量計を試作した。ヒーターから一定間隔で一定量の熱を与え、その後、その熱による温度の下降速度を測ることによって、Advectiveな熱放散率から流量を測ることを原理とする装置である。この装置の陸上テストを行い、現在調整中である。
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Research Products
(1 results)