1996 Fiscal Year Annual Research Report
三次元統合画像符号化の提唱と次世代画像通信への展開
Project/Area Number |
07405020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原島 博 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60011201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相沢 清晴 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20192453)
金子 正秀 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90262039)
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Keywords | 3次元統合画像通信 / 3次元画像 / 3次元物体 / 次世代画像通信 / 画像符号化 / 光線空間 / 多眼画像 / 構造抽出 |
Research Abstract |
三次元統合画像符号化の実現へ向けた先駆的な研究、並びに、その次世代画像通信への展開を目的として、本年度は、前年度に引き続き、統計的画像圧縮符号化の三次元多眼画像への適用、三次元画像の構造的記述とモデル記述に関する基礎検討を進めるとともに、新たに次の検討をおこなった。 1.三次元画像の記述形式の検討 多様な撮像系・入力系から得られた三次元画像の中立的な記述方式として先に提案した「光線パラメータ情報記述方式」に関して詳細な検討を加えた。特に、平面記録、円筒記録、球面記録なる3通りの光線情報の記述方式を定式化し、それぞれの特徴を整理した。 2.三次元画像の構造抽出の検討 空間に対する物体の移動や変形などの操作を目的として、空間の光線情報を操作しやすい形に構造化する手法を提案した。具体的には、K平均アルゴリズムを用いて、多次元情報空間の領域分割を行う手法を提案し、さらに、この領域分割結果を用いて、各領域毎に構造モデルを当てはめる手法を提案した。 三次元画像の符号化と表示の検討 光線情報を効率的に圧縮・伝送することを目的として、視差補償予測符号化、フラクタル符号化、構造抽出符号化について検討を加えた。また重要度の高い情報から階層的に伝送して表示する手法を提案して、その階層化の手順によって生じ得る歪みについて検討し、光線情報の階層的伝送・表示に向けた指針を示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 苗村 健: "光線情報の補間に基づくRay-Based Rendering" 3次元画像コンファレンス'96. 7-12 (1996)
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[Publications] 苗村 健: "領域分割に基づく多眼画像の3次元レイヤ表現" テレビジョン学会誌. 50・9. 1335-1344 (1996)
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[Publications] 柳沢 健之: "光線空間を用いた3次元物体の操作" テレビジョン学会誌. 50・9. 1345-1351 (1996)
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[Publications] 竹内 敬亮: "レンジデータに基づく光線情報の記述と取得" 画像電子学会第152回研究会. 9-12 (1996)
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[Publications] 竹内 敬亮: "複数の距離画像を用いた光線空間における欠損情報の補間" 電子情報通信学会技術報告、パターン認識、メディア理解. PRMU96・125. 51-58 (1996)
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[Publications] 竹内 敬亮: "レンジデータに基づく3次元物体の光線情報取得…オブジェクト位置の補正と垂直視差情報の記録" 画像符号化シンポジウム(PCSJ'96). P-3-22. 63-64 (1996)